真夏の太陽【BLEACH】

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観音寺「つまり…君もこれで助けられるだけではない
誰かを助ける力をもつヒーローの仲間入と言うわけだ！
時空を移動する能力…グレイトフル！」

ｼﾙﾊﾞｰ「ひ、ヒーロー？」

予想外の言葉にｼﾙﾊﾞｰは驚き
くるみは無言のまま眉をひそめた


観音寺「大丈夫、空座防衛隊はいつでもウェルカムだ！
ちょうどいい！美しいレディ！君もヒロイン枠で歓迎しよう」

「いや、私は大丈夫です」

観音寺「ｼﾙﾊﾞｰはその銀色の糸とその美しい白い仮面を合わせて
カラクラ白銀(プラチナム)という称号がぴったりだ！
今日から君も空座防衛隊の一員として戦おうではないか！」

ｼﾙﾊﾞｰ「はっはぃ！」

「いやいやいや！分かってないでしょ！？ｼﾙﾊﾞｰー！？」


美しい白…
そんな事初めて言われた
何処までも広がる砂粒の様だと言われたあの時から僕には色がない

そんな僕の白が美しいだなんて…


観音寺「ヒロインのレディは真っ黒だからブラックだな！！
普通ヒロインはピンクなのだが
既にピンク枠は埋まっているのだ！！！」

「だから、私は入りませんよ！？
てか、他にもいるのかよ！空座防衛隊！黒崎が入ってたりしないよね！？」


ふふっと笑うｼﾙﾊﾞｰは何処か吹っ切れた様に晴れやかな表情を浮かべていた



ｼﾙﾊﾞｰ「…もう、大丈夫です」

観音寺「何が大丈夫だと言うのだ！
まだあのバットスピリッツ達の気配は消えていないぞ？」

ｼﾙﾊﾞｰ「もう充分です…これ以上僕のせいで貴方を危険にはさらせない
こんなに嬉しくて…生きていてよかったと思えたのは初めてです…

僕の初めての居場所を、くれてありがとうございます

でも、僕は虚なのです…」


観音寺「ｼﾙﾊﾞｰ…ヒーローは人間の味方でも、バットスピリッツの味方でも無いのだよ…
ヒーローは、全国の子供達と悲しい顔をしている者の味方なのだ！」


ｼﾙﾊﾞｰは今にも泣き出しそうな顔をしてゆっくりと口を開く


ｼﾙﾊﾞｰ「道具として…生み出された僕もですか？」

観音寺「自分が道具だとお思いたいと言うなら尊重しよう
だが、どうせなら世界一グレイトフルなツールを目指そうじゃないか！！
ユーザーが君を選ぶのではない

君が持ち主を選び面白おかしく生きるのだ！
道具だろうと何だろうと意思がある限り可能性はインフィニティなのだよ！！」


観音寺の言葉は強くｼﾙﾊﾞｰをつきさした
持ち主を自分が選ぶ
道具として扱われて悲しむのでは無く
その逆をしてやろうと言うのだ

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