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シルバーは嘘をついている

自分は道具
人形に人の心が分かるわけもないのにと心の中で自分をあざけ笑った



シルバー「くるみ様…僕の事を斬ってくれませんか?」

「……」

観音寺「と、突然っ何を言い出すのだ!」


シルバー「あの優男の目的は僕の糸です…
シエン様にズタズタに殺されるよりも
美しいくるみ様に殺されたい」

「生憎私達十一番隊は死にたい奴を殺してあげるほど優しくないの」

シルバー「…おやおや…どうしてですか?僕は何度もくるみ様を殺しかけたのに?

僕はただ道具として造られたただの虚に過ぎません」


しんと静まる空気の中
一番に口を開いたのは観音寺だった
状況は読めた、だが観音寺はそれでもシルバーの気持ちを知りたかったのだ


観音寺「ユーは、それで良いのかね?
消えてしまうんだぞ?」

シルバー「覚悟は…していますよ」

観音寺「覚悟など、どうでもよい!
シルバーがそれで良いかどうか聞いているのだ!」

シルバー「これでいいんですよ…僕は虚
存在しているだけで貴方の迷惑になるんです

静かにくるみ様に消していただける方が幸せです」

観音寺「ならば何故悲しそうな顔をする!それは希望ではない!諦めだ!

シルバー…君に直接関わりの無い話をするが
私の事をヒーローと呼んでくれるの者の殆どはまだ幼い子供達なのだよ」

シルバー「え?」

観音寺「合理的な大人達ならば、君の願いを叶えるのが正しい選択だろう
だが、まだ幼く全てを割り切れぬ子供は
我々が君を殺してしまう悲劇の一体何処に希望を抱く!
私が君を救いたいのはヒーローとしてのわがままだ!」


高らかに語るこの男は救いたいというシルバーよりも遥かに弱い存在だ
しかし、シルバーの目にはキラキラとても美しい光として写りこんだ


くるみは半分に呆れつつも観音寺の言葉に胸を打たれていた



「はぁ…まぁ今シルバーが死んだところで私達にはやることがあるわけで…
シエンと痣城を先に倒す…
それまではとりあえず保留よ」

シルバー「っ、くるみ様…」


シルバーはとても困ったような何処か嬉しそうな顔をしてくるみを見た



黒崎じゃないけど…昨日の敵は今日の友ってか…
まぁ、まだ油断は出来ない
最悪アイツらのどちらかにシルバーが渡る前に殺せれば問題はない



「っ!!!」


くるみは空気の異変を感じ空を見上げた
一角や弓親が戦っているものとは別に
霊子全体が振動しているかのような違和感

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設定タグ:BLEACH , 十一番隊 , ブリーチ   
作品ジャンル:アニメ
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月。(プロフ) - 砂糖菓子さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても嬉しくてやる気の糧になります!私も再熱なので同士ですね^^お誉めの言葉を頂いたからにはこれからも頑張りますのでお付き合い頂ければ幸いです (2019年6月7日 0時) (レス) id: 23392552b6 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 月。さんの書かれるキャラの感じや夢主の性格大好きです!!お話の続き楽しみに待ってます。頑張って下さい!! (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 一章からずっと読ませて頂いてます。私も最近再ハマりして漫画から読み直してます!!内容も面白くて楽しんでます!平子隊長が…関西弁、最高!!って悶えてます笑笑 (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月。 | 作成日時:2019年5月20日 5時

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