真夏の太陽【BLEACH】

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ｼﾙﾊﾞｰ「あの、どういう事でしょうか」

シエン「これ以上は道具の君に関係の無い事だ
ましてや、これから破棄される君にはね」

「破棄？」


くるみはｻﾞｴﾙｱﾎﾟﾛ…否、シエンと名乗る破面からｼﾙﾊﾞｰに目線を向ける
小さく、え？と声を漏らすｼﾙﾊﾞｰは見るからに怯えて要るようだった


シエン「聞こえなかったか？最後の命令だ、そこを動かないでくれ
上手く‘蜘蛛人形(ｽﾊﾟｲﾀﾞｰﾏﾘｵﾈｯﾄ)’だけを残してお前を殺さなければならないからね」


蜘蛛人形(ｽﾊﾟｲﾀﾞｰﾏﾘｵﾈｯﾄ)
それはｼﾙﾊﾞｰの斬魄刀の名だ

破面は破面になるタイミングで自分の一部が斬魄刀になる
そのｼﾙﾊﾞｰの‘糸’をシエンは求めている事が分かる

そして、その‘糸’を求めている男がもう一人
今更木と戦っている


シエンはすっと手をかざし虚特有の霊圧を凝縮させていく
そしてその虚閃をうち放た瞬間くるみは車から飛び上がり虚閃をたち斬った


シエン「何故君が私の邪魔をする
ｼﾙﾊﾞｰは以前君に危害を加えた破面だが？」

「あぁ、そうだな…でも、今虚閃がｼﾙﾊﾞｰに当たればその隣の人間も巻き添えなんだよ」


シエンは目だけを動かして車を見る
ごてごてと派手な色に包まれるｼﾙﾊﾞｰの隣には
瞳の見えないサングラスに大きな帽子姿の褐色の肌をもつ男


シエン「ふぅ…ｼﾙﾊﾞｰ、君の隣にいる道化師は何者なのかな？」




ｼﾙﾊﾞｰ「っ、…」

観音寺「ノー！そこのインテリ眼鏡ボーイ！
私は道化師では無い！だが、人々を笑顔にすると言う目的においては
道化師と志を同じくする同士と言おう！
私はカリスマ霊媒師

ドン・観音寺！」



「お、おぉ…ぅ」


くるみは声の主
ドン・観音寺を見て頬を引きつらせていた

何処かでみた事があると思った…
芸能人だ。テレビでチラッと見た事有る

霊媒師…本当に幽霊が見えるのは解った
黒崎の事を知ってた
何故か子供の破面と競争してる
そして、ｼﾙﾊﾞｰをオープンカーの助手席に乗せてる

いや、本当に、こいつ何者？


「あ、あんたね！さっきから首突っ込むの止めて貰えます！？
今かなり危険な状況なの解ってる！？」

観音寺「何を言っているのだ美しいレディー！
どうして危険だと言うのだ！」

「危険だ馬鹿野郎！あっちの二人は破面なの！黒崎の事知ってるなら聞いた事位あるだろ！？虚だよ！」

観音寺「何っ！あれが虚だと…？虚は人に進化するのか！？」

「〜〜っ、もうめんどくさい！」

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