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一角「はぁ…見逃してやるから
お前らマジでとっとと虚園に帰れ」
「邪魔しない方がいいよ!今から更木隊長が大暴れするんだから
と言うかあんた達は兄弟か何か?
皆同じ霊圧してるけど」
くるみが顔を近づけて破面にそう問うと
ビチャリと頬に生暖かい液体が触れる
くるみは目の前の光景に大きく目を見開いた
「っ!?」
子供の破面は喉元から刃を生やし
傷口から血飛沫を噴出させていた
くるみは直ぐに破面の後ろに目を向けるがそこには刃を刺す者は立っていなかった
しかし、破面の体から次々と刃が突き出てくる
並みの死神では傷一つ着ける事が出来ない破面特有の‘鋼皮’を次々と切り裂いていく
血を吹き出した破面は不思議そうに首を傾げて断界の通路に倒れ付した
何が起こったのかくるみは冷静に状況を理解しようとした
しかしくるみの思考が纏まるよりも早くに痣城の言葉が耳に届く
痣城「死神にとって
君の部下は」
痣城は更木と相対してからその場を一歩も動いていない
またか…一体あいつの能力は何なんだ
攻撃をする素振りすら見せていない
くるみは眉間にシワを寄せて更に痣城を強く睨む
その場から一歩も、更に言えば指一本と動かしていないが
間違いなく破面を切ったのは痣城だ
更木「度しがてぇのはこっちだ
肩慣らしにもならなそうなガキを斬るのに
何の意味があるってんだ?」
痣城「…やはり、君は…
いや、君達現役の十一番隊は、死神として無駄なものに囚われすぎているようだな」
刹那
別の子供の破面の個体が同じように刻まれ
バタバタと血塗れになりながら倒れていく
更木「いまひとつ手前の霊圧か読めねぇからよ、先に斬らせてやろうと思ったが…
手前の敵が誰なのか…こうすりゃちったぁ思いだすか?」
更木は鞘から斬魄刀を抜き放ち
片手で大きく振り上げた
そして、その霊圧の激しいうねりは
空座町に通じる出口に迄轟いた
≒
「あっちもこっちも…ほんっと厄介」
同時刻
くるみは目の前にいる子供の破面と観音寺の会話に少しだけ苛立ちながらも耳を傾ける
「あっ!鈍感おじさん!?え、嘘…
僕達、もしかして競争に負けちゃった?」
観音寺「ボハハハーすまんなボーイ!私は勝負には手を抜かんタイプなのだよ!」
「おいこらお前!アイツらが何者かわかってんの!?競争ってなに!?」
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月。(プロフ) - 砂糖菓子さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても嬉しくてやる気の糧になります!私も再熱なので同士ですね^^お誉めの言葉を頂いたからにはこれからも頑張りますのでお付き合い頂ければ幸いです (2019年6月7日 0時) (レス) id: 23392552b6 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 月。さんの書かれるキャラの感じや夢主の性格大好きです!!お話の続き楽しみに待ってます。頑張って下さい!! (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 一章からずっと読ませて頂いてます。私も最近再ハマりして漫画から読み直してます!!内容も面白くて楽しんでます!平子隊長が…関西弁、最高!!って悶えてます笑笑 (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月。 | 作成日時:2019年5月20日 5時