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僕はどうして生きながらえてしまったんだろう
‘あの時’
死んだ方がもしかしたら
幸せだったのかもしれないとふと思う
ただの道具に過ぎなかった僕が
あの人の言葉を信じて彼女に近付いた
欲しがった
僕の存在理由
僕は美しいものが好きだ
僕に無い色を持ってるものが好きだ
真っ白で空っぽで何も持っていな僕は
それを染めて満たしてくれる‘モノ’か欲しかった
そんな自我が芽生えてから如何程の時がたったのか
それすらもおぼろげだ
‘自分に意思があるなど思わない事だ
僕が必要としなければ君はそこらに広がるただの砂粒一つと何ら代わりないのだから
丁度良い。君の名前はシルバー
一面に広がる白い砂浜と同じ色だ’
藍染の手で破面化する前
ザエルアポロはそう言って白い蜘蛛の虚に名前をつけた
自我が芽生えた時から既にザエルアポロという男が自分の中の‘主’として世界の中心に存在しており、言葉通り
道具として扱われ続けてきた
もの言わぬ人形の様に生気は無くただ白い彼をザエルアポロは道具と呼び続けた
人口知能という単語が、現世には存在する事を知ったシルバーはまさに自分はそれなのだと理解した
僕は
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「白い面の幽霊?」
井上「はい…何時からかは分からないんですけど
現世の…空座町でよく見かけられる様なった幽霊なんですけど加藤さん何か知ってますか?」
井上は少し深刻そうな顔で話始めた
井上「最初はそんな噂も有るんだなって
その程度だったんですけど…
今じゃ写メまでとられてて、ネットとかで結構騒ぎになってるんですけど…」
井上は携帯の画面をくるみに見せる
覗きこんだ画面に映る白い面の幽霊にくるみは目を見開いた
「これって…あの、破面…シルバーフィーロ…!」
その画面に映るのはあの戦いでくるみをさらった破面だった
画面に映るシルバーの仮面は半分かけており
憂いの帯びた表情を捕らえていた
藍染に殺されたと思っていたが
彼は生きていたのだ
井上「やっぱりそうですよね…あの時加藤さんを拐った破面…
仮面が割れてて少し雰囲気も変わって見えたから本物かはわからないですけど…」
井上は携帯を握りしめてくるみをみる
その表情はとても不安そうに眉を下げていた
井上「また加藤さんの事を拐いに来たらどうしようって思って…」
「まさか…アイツはギンや藍染の命令で動いてただけでしょ…」
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月。(プロフ) - 砂糖菓子さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても嬉しくてやる気の糧になります!私も再熱なので同士ですね^^お誉めの言葉を頂いたからにはこれからも頑張りますのでお付き合い頂ければ幸いです (2019年6月7日 0時) (レス) id: 23392552b6 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 月。さんの書かれるキャラの感じや夢主の性格大好きです!!お話の続き楽しみに待ってます。頑張って下さい!! (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 一章からずっと読ませて頂いてます。私も最近再ハマりして漫画から読み直してます!!内容も面白くて楽しんでます!平子隊長が…関西弁、最高!!って悶えてます笑笑 (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月。 | 作成日時:2019年5月20日 5時