真夏の太陽【BLEACH】

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平子「ほんま…一護の奴が更木に勝ったんはでまとちゃう？」


二人が立っている間の直ぐ後ろにひょこっと現れた男は更木と同じ隊長羽織を風に靡かせ
長く続く死神の列を見下ろしている

二人は急に現れた男にビクッと肩を跳ねさせて振り替える


恋次「ひ、平子隊長…どうしてここに」

平子「あん？まーお見送りやな？」


平子は恋次に目を向けずに更木隊の先頭を歩く更木とくるみの姿を見つめていた



平子「ほんま…かっこええなぁ」








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彼の名前は


シルバー・フィーロ


ｻﾞｴﾙｱﾎﾟﾛが産み出した‘記憶装置’とでも言おうか

彼のもつ糸の力はどんなものとも‘繋がれる’というものだ

今この瞬間も
その力を欲っするｻﾞｴﾙｱﾎﾟﾛと痣城剣八はシルバーを血眼で探している

そして、シルバーを餌に痣城を誘き寄せるがために追う更木剣八


三つ巴にも見える冷戦の中
一人の男がシルバーを守る為に立ち上がっていた






観音寺「ボハハハハハハ！！！」


空座町の町並みを一台の高級外車が奇妙な笑い声と共に走り抜ける
車だけで十分に人の目を引くのだが
運転席の男は更に目を引く存在だった


「ドン・観音寺だ！」

「観音寺だ！」

「俺、昨日公開収録みたぜ！」

「本物？！」

「すげぇー！」

「ガハハハハハ！」

「ちげぇよ！ボハハハハハーだろ！」

「わーーー！！！」


町行く者達が彼の姿を見て驚きと歓びの声を上げている

特に子供達が目を輝かしており
中には車を追って歩道を走りながら手を振っている者も要るほどだった


観音寺が目立ち過ぎているせいで特に気にかかられていないが
助手席に座っている者もかなり目を引く格好をしていた

何しろ彼はハリウッドスターの、私服の様に豪奢絢爛な服に袖を通し
頭部に帽子とマフラーをし半分以上顔を隠している

隙間から覗く白い肌と髪の毛が人間達には見えていない
とある事情で空座町に滞在していた白い破面
何故こんな事になっているのか




時間は一時間前にさかのぼる





とある廃病院の屋上
その男は真っ白い破面を見つけた



観音寺「やぁ美しい純白のボーイ？
安心したまえ。私は君の味方だ」

「……誰？」

観音寺「悲しい顔の訳をこの、ドン・観音寺に話してはくれないかね？」



突然そんな事を言う男に対し、シルバーは暫し呆けた顔のまま

‘一体目の前の男は何者だ？’

と疑問に首を傾げる



ｼﾙﾊﾞｰ「あの、どちら様ですか？僕に何かご用ですか？」

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