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一歩



それは強い男が何気無くに踏み出した一歩から始まった



更木「俺一人で十分っつたんだがな
爺も何考えてやがんだか…」


めんどくさそうに呟きながら更木は更に歩を進める

一角「何言ってんすか
隊長だけじゃ霊圧の弱い破面を探すなんて無理じゃねぇっすか」

「そうですよ!この私に任せてください!
シルバーの霊圧ならちゃんと覚えてますから
それに更木隊長方向音痴じゃないですか」

弓親「隊長が来るなって言っても勝手に着いていきますよ」


更木に続いて一角、くるみ、弓親もほぼ同時に歩き出す


更木「言っとくが、斬り合いに割り込んできやがったら手前らごとぶった斬るからな」

「巻き添えにならないところからやちると見てますよ。ねっ」

やちる「うん!キラリンとみてるぅ剣ちゃん楽しそうだね」


そんな事を言って歩き続ける更木の背を見ながら
厳めしい顔の男達がささやき出した


「つーか、初めてじゃねこんなの?」

「あぁ?寝ぼけてんのか。くるみや黒崎の野郎が来た時も全員で駆けずり回っただろうが」

「そうじゃねぇよボケが」

「あぁん?」

「あんときゃ隊長は一緒じゃ、なかったろうが」


更木の背中を追い多くの者がまた一歩踏み出した
無数の者達の歩みが組合わさり


巨大な‘白’に引き連れられた圧倒的な‘黒’の群れ

二百人を越える隊士達の行列を見て
住民達の多くは
自分達がこれまでに無いほど興奮している事にきずく

この者達は今から斬り合いに行くのだと

ただ、それだけの事だが
隊長に続きこれほどまでに多くの死神を引き連れて出陣する様を見るのは何百年ぶりか

そんな光景を眺めていたのは
近隣の住民だけではない

遠く離れた屋根の上から、行列をひっそりと眺める赤毛の死神


「こないな場所でどうしたんじゃ恋次」


背中から聴こえる渋みのある声は阿散井は振り返りながら名前を呼んだ男の名を口にした


恋次「射場さんこそ、どうしてこんなところに?」

射場「ここが一番よう見えるけぇのう
ちいと、更木隊の出場を見物に来たんよのぉ」


射場は穿界門へと向かって大路を歩く十一番隊に目を向ける

射場「お前も加わりたいんじゃろう、あの列に」

恋次「…俺はもう、六番隊っすよ」


そう呟くが、その言葉に否定の意は含まれていない

恋次「射場さんこそ、更木隊の血が疼いてるんじゃないすか?」

射場「ほう言いたい所じゃがのう。隊なんぞ関係なしで
あがいなもん魅せられて血が疼かん漢などおりゃせんわい」

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設定タグ:BLEACH , 十一番隊 , ブリーチ   
作品ジャンル:アニメ
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月。(プロフ) - 砂糖菓子さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても嬉しくてやる気の糧になります!私も再熱なので同士ですね^^お誉めの言葉を頂いたからにはこれからも頑張りますのでお付き合い頂ければ幸いです (2019年6月7日 0時) (レス) id: 23392552b6 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 月。さんの書かれるキャラの感じや夢主の性格大好きです!!お話の続き楽しみに待ってます。頑張って下さい!! (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 一章からずっと読ませて頂いてます。私も最近再ハマりして漫画から読み直してます!!内容も面白くて楽しんでます!平子隊長が…関西弁、最高!!って悶えてます笑笑 (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月。 | 作成日時:2019年5月20日 5時

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