真夏の太陽【BLEACH】

18 ページ18

更木「あぁ？よくわかんねぇが…てめぇ
まさか敵の弱点だのなんだのそんな下らねぇ事抜かそうとしたんじゃねぇだろうな？」

「え、痣城の弱点…？」


呆れた様に言う更木とその言葉に驚くくるみ

更木「んなもん先に聞いちまったら、斬り合いがつまんなくなんだろうが

馬鹿野郎

俺が聞きてえ事はひとつだけだ」



弓親はには解っていた
彼だけではなく
一角も一般隊士も、男の背中にしがみついているやちるでさえも


目の前の男が次に何を口にするかを





更木「そいつは、強いのか？」



弓親は少し考えた後、真剣な目付きで口を開く


弓親「えぇ、強いです」


更木は単純極まりない答えに満足した様に口許を歪めて笑いを漏らす



「い、いやいや！強いからこそ！きちんと対策を練った方が良いじゃないですか！？
痣城って奴の力は未知の領域で、本当によく分からない戦い方でしたよ！？」

更木「あぁん？んだよくるみ、うっせーな」

「いや、だって…私弱点何て見つけられないまま、一方的に斬られて逃げられたんです！
よく分からないうちに勝ち逃げされたんですよ！？」

更木「だから、それが面白れーじゃねぇか…
手前が手も足も出なかった奴なんだろ？そいつはよぉ」


くるみは開いた口が塞がらないと言った表情で更木を見上げる
しかし、更木を含めその場にいた誰もが
解って無いなと言わんばかりに呆れた表情を浮かべていた


更木「たく、手前はまだまだだな」

「なっ！」

更木「とにかく行くぞ」


更木は振り返り入ってきた扉に向かう
行くぞと言うのだから何処かに向かうのだろう


「更木隊長！一体何処に…」

更木「空座町だ」

「ぇ！？空座町！？どうして」

更木「今一解せねぇが…白い破面を探せとさ

そうすりゃ、その痣城とか言う野郎とやり合いが出来るんだとよ」


白い破面間違いなくシルバーの事だ
痣城はシルバーを狙っている
痣城よりも先にシルバーを捕まえれば
シルバーを餌に痣城はやって来るだろう


更木「くるみ…お前空座町は詳しいだろ？
それに、白い破面はお前を一度さらった奴だな？」

「えっ、はい…勿論空座町は詳しいし、その白い破面…シルバーの事もよく知ってます」

更木「はっ、なら話は早えな…とっとと見つけろ。そんで痣城の野郎を引きずり出せ」

「っ…簡単に言ってくれますね」


くるみは更木の後に続いて隊舎から外に出る
勿論くるみだけではない
一角も、弓親も、その他隊士が全員更木の背中を追って隊舎から出ていった

19→←17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す