真夏の太陽【BLEACH】

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夜一「何の事は無い。痣城剣八が話しておったのは‘雨露柘榴(うろざくろ)’の奴じゃ
あやつは痣城剣八の斬魄刀じゃ」


大前田の疑問に答えたのはいつの間にか部屋の隅に立っていた夜一だった


砕蜂「夜一様！いらしてたんですか！
仰ってくださればお迎えに上がりましたのに！」

声と目を露骨に輝かせる砕蜂
さして驚いた素振りも見せず総隊長は普段と変わらぬ調子で口を開く


総隊長「御主まで召集した覚えは無いがの
来たなら来たで、許可を取ってから入室せい」

夜一「いやいや、申し訳ないのぅ総隊長殿
開始前には馳せ参じてるつもりだったんじゃが
来る途中負傷したくるみをみつけてのぉ」


くるみと言う名前に一番に反応をみせたのは平子だった



平子「なっ！？‘負傷したくるみ’やと！？一体何があったんや」


夜一「そう興奮するで無い
くるみは無事じゃ、幸い怪我もたいして深く無い。今は四番隊で治療を受けておるわぃ」

平子「誰やっ、くるみと戦ったんわ」

夜一「痣城剣八」


夜一の口から出たその男はまさしく今話していた意中の男である


総隊長「加藤の話は追って聞こう…
まずはその痣城剣八のもつ斬魄刀…雨露柘榴を何故御主が知っているかじゃ
知ってる事をもうせ」

平子はその言葉に何か言いたそうに口を尖らせたが夜一に視線を向ける

それにきずくと夜一はゆっくりと口を開いた


夜一「なに、直接聞いたまでよ
‘雨露柘榴’本人からな」

雨露柘榴(うろざくろ)

浦原の創った斬魄刀を具現化する機械を経てその女は現れた
黒い革帯で目隠しをした扇情的な白い着物姿の女
煌びやな服から艶かしい肌色をこぼしていた


夜一「ま、半刻ほどの間じゃったが意気投合しての
いやぁ、聞いてもおらんのにあやつの方から
自分の能力ベラベラ喋り始めた時は何事かと思うたぞ
‘無駄に自分の能力明かして使い手が危機に陥る事が快感を覚える’
などとふざけた事を言うておったが
恐らくあれは本心じゃな
痣城からすれば堪ったものでは無かろうが」

余りにもあっさりと語る夜一

日番谷「ヤバい能力だったのか？」

夜一「まぁ、藍染の鏡花水月といい勝負かもしれんな」


その言葉に日番谷だけで無くその他数名の隊長に動揺が走る


夜一「…奴が過去にお尋ね者になった際
当然ながら儂らは縛道で奴の座標を追跡しようとした
じゃが、誰が何度やっても
奴の居場所を瀞霊廷内よりも狭く特定できなんだ」

狛村「むう…もしや、鬼道や霊力の無効化と言う事か」

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