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「ヤミーの口癖では無いが幸福とはまさにこの事だな
出来る事なら直接この眼で見たかったがそれはまたの機会を待つとしよう」
暗く広い部屋
先程まで尸魂界で刳屋敷と戦っていた白い蜘蛛の虚は
ある1人の破面の前にひれ伏していた
その破面は暗闇の中ぼわっと光る画面にくぎずけになっている
先程迄闘っていた刳屋敷が一人の貴族風の若い優男に斬られ死んだ瞬間だった
「あの刳屋敷という死神を分析する予定だったが、まさかこんな展開になるとはね
録霊虫の記録を洗い直せば
今の戦闘で何が起こったか解析できるだろ」
嬉しそうに楽しそうに、仮面の奥で狂的な笑みを浮かべる
そして傍にいた先刻刳屋敷と戦った虚に視線を向ける
「役立たずの君は一度潰して霊子を再構成する予定だったけれど
今のを見て新しい実験の目処がたったよ」
「…はい」
「光栄に思うといい。君はまだ僕のモルモットであり続けられるんだ」
傲慢極まりない破面の言葉に虚は静かに身を低くする
薄い感情ではあるがほんの少しだけ
嬉しそうに頭を垂れた
「ありがとうございます…ザエルアポロ様」
◇
「んーおかしい。やっぱり無い」
弓親「何か探し物?」
現在瀞霊廷
くるみは相変わらず十一番隊執務室で机に向かつ
しかしくるみの机には何時もの様な大量の書類は無く
重ねられた名簿帳と分厚い歴史書や古い本が幾重にも重なっていた
「七代目剣八が誰に破れて八代目を誰に譲ったのかが何処にも印されてないの
九代目剣八は当日副隊長だった人で
それを流魂街で名を馳せていた
さらに更木隊長が十代目剣八を倒して十一代目の剣八になった…
どうして八目代目の剣八だけが‘何も’記されて無いんだろう」
弓親「難しい顔してそんな物を読んでたの?
くるみって何時もそうやってい色んな本を読んでるけど…暇なの?」
「暇じゃないよ!私はここに来て日も浅いし
少しでも十一番隊の事を知りたいの!
瀞霊廷にある本は私の知らない事が沢山記されてるから気になるし」
弓親「その考えは否定しないけど
過去なんてどうでもいいじゃん
僕達歴史なんて少しも興味はないし
更木隊長が誰かに負けて剣八じゃ無くなるなんて事は天地がひっくり返っても無い事だ」
「まぁ…そうなんだけどさ…」
くるみは少しだけ納得が行かないと大きなため息をついて埃の被っていた本を綺麗にしたのち
また暗く誰も近寄らないであろう十一番隊の書庫に本を戻しに行っ
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月。(プロフ) - 砂糖菓子さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても嬉しくてやる気の糧になります!私も再熱なので同士ですね^^お誉めの言葉を頂いたからにはこれからも頑張りますのでお付き合い頂ければ幸いです (2019年6月7日 0時) (レス) id: 23392552b6 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 月。さんの書かれるキャラの感じや夢主の性格大好きです!!お話の続き楽しみに待ってます。頑張って下さい!! (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 一章からずっと読ませて頂いてます。私も最近再ハマりして漫画から読み直してます!!内容も面白くて楽しんでます!平子隊長が…関西弁、最高!!って悶えてます笑笑 (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月。 | 作成日時:2019年5月20日 5時