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「ドン・観音寺??」
檜佐木「あぁ。瀞霊廷通信の‘教えて!修平先生’のコーナーに毎回多く質問がくんだよ
お前現世に住んでた時に会った事ねーか?」
ドン観音寺
彼の事はくるみも勿論知っている
ドン観音寺のぶらり霊場突撃の旅
番組の名前にその男の名前が高らかと掲げられるそれは
現世ではとても人気の番組だった
くるみ自身その番組を一度も見た事は無かったが
白神神社に通う子供達の間では大変な人気を誇り
その変わった挨拶を聞かない日は無かった
「あーあれですよ。彼は…
◆
250年前
尸魂界 流魂街某所
湿った血風が吹き荒れる戦場に
乾いた金属の音が鳴る
流魂街の街外れ
単なる草原に過ぎない場所
十三隊に別れた死神達の中でも最も戦に特化した部隊である
護廷十三隊十一番隊隊長
最強と言われる死神の名を受け継いだ
七代目の剣八
「メノスだぁ!メノスがいるぞ!」
死神の一人が叫び十一番隊に緊張が走る
見上げるといつの間にか空に巨大な亀裂が走り空を裂く
闇夜を思わせる巨影が舞い降りようとしていた
「あぁ、こいつぁ…愉しく殺れそうだ」
彼は始解すらしてない素の斬魄刀でギリアンの仮面を切り裂いた
「奥にいる奴、出てこいよ」
すると次の瞬間 亀裂の奥から無数の糸が飛び出した
細い糸は空中で瞬時に絡まり合い
綱のように大きく太くなって巨大な網を編み上げる
網は男を捕らえようと迫る
彼はあえてそれを迎え撃ち斬魄刀にその白い糸を絡ませる
綱引きは僅か数秒で終わり
亀裂の中から一体の小柄な虚が引きずり出される
それは純白の蜘蛛を思わせる
人の形とはかけ離れた虚だった
「お前なんにも中身がねぇな」
いったいその白い蜘蛛の虚から何を感じ取ったのか男は哀れみのこもった声を吐き捨てた
しかし蜘蛛型の虚は何も言わずその場を動かない
「さっきのギリアンの、方がよっぽど敵意があって楽に切れたのによ
俺は人形を斬るほど暇じゃねぇんだ
出直してこい」
人形…それは僕の事をいっているのだろうか?
人形とは何なのだろうか?それはあの人が僕を呼ぶ道具という物なのか
死神の言葉が強く心に刺さる
心に?心とは何だろう?
僕の何処にそれがあるのだろう
僕はあの人に作られた道具
そうだ道具
白い蜘蛛の虚は裂かれた黒い空間に戻ると
その亀裂は直ぐに塞がり消えていった
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月。(プロフ) - 砂糖菓子さん» こんにちは!コメントありがとうございます!とても嬉しくてやる気の糧になります!私も再熱なので同士ですね^^お誉めの言葉を頂いたからにはこれからも頑張りますのでお付き合い頂ければ幸いです (2019年6月7日 0時) (レス) id: 23392552b6 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 月。さんの書かれるキャラの感じや夢主の性格大好きです!!お話の続き楽しみに待ってます。頑張って下さい!! (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - 一章からずっと読ませて頂いてます。私も最近再ハマりして漫画から読み直してます!!内容も面白くて楽しんでます!平子隊長が…関西弁、最高!!って悶えてます笑笑 (2019年6月6日 20時) (レス) id: ef37f1324d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月。 | 作成日時:2019年5月20日 5時