春風が通る【BLEACH】

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カシャ



「え？」



何度も聞いたシャッターを切る音にくるみ は口に箸を添えたまま平子をみる



カシャ



「えっ、ちょっ、なにとってるの！？」

平子「なにってくるみ の写真に決まってるやろ」

「はぁ！？こんなご飯食べてる所やめてよ」


くるみ は立ち上がり未だに此方にレンズを向けている平子の持っているカメラに手を伸ばす


カシャカシャ


平子「ははっちかっ」

「やめろや！」


近づいて何度もカメラに取り返すべく手を伸ばすが
くるみ からするっと抜け出して立ち上がり高くカメラを掲げ
しきにりシャッターをきる



「なっ、喧嘩うってんのかこら！」

平子「悔しかったらとってみ〜」


くるみ はイラッとして平子から距離をとる
そしてソファーにドカッと座りまたご飯を食べ始める



「別に後で消せるしいいです〜一眼レフはハイテクなんです〜」

平子「何やねん冷たいやっちゃな〜」



平子はカメラの画面を見るとどあっぷに映るくるみ にぷぷっと声を出して笑った

ポチポチと画面をそうさする
数枚の写真は不意に撮られたとは思えないほど綺麗に撮れていた


平子「…かわええな」

「っ、ボソッとそう言うこと言うのやめてよね」

平子「えっ、声にでてた？」


くるみ は照れたように平子を睨む
平子はそんなくるみ にカメラを向けてまたシャッターを切った



平子「ははっ、癖になりそう」

「ちょっと！もうやめてよ！恥ずかしいな」

平子「ええやん。記念やろ」

「そんなの大事にするタイプなの？」

平子「おぉするでぇ〜くるみ 限定でな」


そういうと平子はカメラからくるみ に視線をうつし
何時ものニヒルに笑う笑顔ではなく
とても柔らかい優しい笑顔でくるみ をみる




「ばーーか」

平子「はぁ！？誰がバカやねん！バカって言う方がバカやねんぞ！！」

「ばーか！はーげ！おかっぱ！」

平子「はげてへんし、おかっぱちゃうわ！オシャレカットや」


くるみ と平子は口喧嘩をしているがその表情はとても穏やかだった









綾瀬川「…入りずらい…こんなところでいちゃちいゃしてさ…」


綾瀬川は部屋の入り口に背中を着けてなかにいる二人の様子を伺っていた

懐から入っていた伝令神機を取り出すと画面に二人を写していた

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