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穏やかな晴れた空の下

制服のそでを捲って墓石を掃除している少女がいた

井上「今日は本当に暖かいねぇお兄ちゃん!」

そこには眠るのは今は亡き兄

にこやかに語りかける少女の暖かみのある茶色い髪が
春風をうけふんわりとゆれた



「あ、やっぱり井上だ」

井上「あーー!加藤さん!こんにちは!
こんなところで会うなんて奇遇ですねっ」

「近くを通ったら井上の霊圧を感じてね…

お兄さん?」


水に濡らし固く絞った雑巾で丁寧に墓石を拭いていた井上は手を止め

墓石を見上げながら立ち止まるくるみ に駆け寄った


井上「はい!
私も此処に来るの久しぶりになっちゃったんですけど…
お兄ちゃん!此方加藤くるみ さん!
私の憧れの先輩で、とっても強くて頭がよくて、綺麗で優しくて…大切な仲間で友達なの!」

「っ、初めまして…加藤くるみ です
何時も井上にはお世話になっています」


くるみ は墓石の前にしゃがみ手を合わせる

隅々迄ピカピカに拭き上げられ

綺麗な花が花立に生けられている


井上「あ、丁度いいや!加藤さんもここに座ってください!」


くるみ は井上が広げたシートに座ると
井上はごそごそと脇に置いてあった紙袋から
パステルピンクと白いストライプ模様のケーキボックスを取り出し、高々と頭上にあげる


井上「ABCookisのケーキです!
最近近所に出来た美味しいケーキやさんのカップケーキ何ですけど…見てください!」


そう言って箱をあける

中にはフワフワのクリームがこんもりと載ったカップケーキが三つ入っていた

井上はキラキラと目を輝かせながら

そのうちの1つを墓石に置いた


「わぁ、可愛い〜!」

井上「そうなんですよ!それに見た目だけじゃ無いんです!
これ、私が一番好きな

マジカル・マスカルポーネ!

このクリームにマスカルポーネなチーズが入っていてクリーミーなのにさっぱりしてて
ふわんふわんの生地と相性ぴったりでいくらでも食べられちゃうんです!」

「へ、へぇ…美味しそう」


力説する井上ははいっどうぞ
とくるみ に1つ渡した


「いいの?一番好きなやつなんでしょ?
それに、井上とお兄さんのなのに」

井上「いいんです!本当はお兄ちゃんと私の二つだけ買うつもりだったんですけど
おまけしてこの新作を頂いちゃって!」


くるみ はありがとうと言ってクリーミーを口一杯に含む

とろけるクリームにさっぱりしチーズが相性抜群で

これならば井上の言う通りいくらでも食べられてしまいそうだった

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設定タグ:BLEACH , 平子真子 , ブリーチ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:月。 | 作成日時:2019年4月5日 1時

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