7 ページ7
-
「あれ?皆帰った?」
平子「お〜」
「ひよ里も?珍しい」
くるみ は長い髪を乾かし洗面所から出ると
独り縁側に座り月を見上げている平子の隣に腰をおろした
「何時もなら泊まってくのに」
平子「いっつも一緒に寝てるんやろ?
たまには二人にしてくれてもええやん」
「え?もしかして、追い出した?」
ひよ里がここに来る時は何時も決まって泊まって行くが
今日は珍しくゆっくりとくつろいでいる平子をみて帰ると言い出しリサ達を引きずり足早に帰って行ったと言う
「何か、気使わせちゃったかな」
平子「ええやん。気使ってもらわな
こうやって二人になれへんし」
平子とは毎日顔を会わせているが
隊も離れているので中々二人でゆっくりと過ごす事出来ていなかった
平子「平和やなぁ」
「そうだね」
くるみ も平子と同じように月を見上げる
灯りの着いていな神社からは綺麗に月が見える
ぎゅっ
「どうしたの?」
平子「ちょっと寒いなーって」
平子は隣にいたくるみ を背中から抱き締めると
お腹に手を回して肩に顎をのせる
暖かい体に髪から香るシャンプーの匂い
平子はゆっくりと目を閉じる
「疲れてる?お疲れ様」
肩に乗る頭を撫でるくるみ
さらさらと細く癖のない髪は指を抜け流れていく
平子「こうしてると疲れがぶっ飛ぶわ」
「お手軽だなぁ」
そのまま何度も頭を撫でる
優しくて柔らかい手
ひよ里が何時までもくっついて離れないのも頷ける
俺もこのまま時が止まってしまえば何て柄にも
無いことを思う
平子「俺、くるみ の事めっちゃ好きや」
「なに急に」
平子「くるみ は優しくて、仲間思いで、料理が上手で、可愛くて、いい匂いがして、」
「え、ちょっと、何ほんとに」
平子の方を振り向けば平子は触れるだけのキスをする
平子「くるみ の良いところ
俺一杯しってんねん」
「〜っ、そりゃどうも」
平子「照れてる顔も可愛いな」
「な、何?どうしたの?」
平子「何となく。言いたくなった」
「へんなの」
こんなに頭を一人の女で一杯になるなんてな
今まであっただろうか
あぁ、本当に不思議やな
暖かくて安心する
側にいるだけで癒されてとても落ち着く
「わ、私も…真子の事…好きだよ」
平子「っ、俺くるみ にだったら殺されてもええやで」
「わっ、ちょっと…ふふっ
勝手に死んだらゆるさないからね」
平子「それは、こっちの台詞や
はぁ…幸せ過ぎて死んだりせん?俺くるみ に殺されそう」
227人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月。 | 作成日時:2019年4月5日 1時