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井上「その格好…隊長さんになったんだね!」
平子「そやねん!ええやろ?」
平子は体をひねり背中の‘五’の文字をみせて
五番隊のな、と付け足した
平子「ホンマは嫌やったんやけど…まぁ副隊長が、べっぴんさんやからなぁ!」
ルキア「平子隊長…」
呆れとたしなめの入り交じったルキアの視線に
ジトリと睨み付けるくるみ
平子「…ジョークやないかい…そんな妬く事ないやろ」
「妬いてない。うざい」
口を尖らせてくるみ の肩に腕を回そうとする平子の手をパシッと叩くと
井上はそんな二人のやり取りをみて笑った
井上「平子くんは…あ、そっか、もう平子くんなんて読んじゃダメだよね!隊長さんなんだもんね!」
「え、なんで?平子でいいでしょ?」
平子「なんでくるみ か答えんねん!
そのままでええって!今更さん付けされたら距離取られるみたいで嫌やし
それに織姫ちゃん十番の隊長も冬獅郎くんって呼んでるやん」
「井上は死神じゃないんだからいいでしょ」
ルキア「お前はもう死神なのだから日番谷隊長とお呼びした方がいいと思うが…」
平子「あのガキンチョだけ贔屓するんズルいわ〜俺の事も真子くんって呼んでででででででで!?!?」
「はーーーい真子くん、井上が困ってんだろうが
そのうざい絡みやめろ」
井上「んー、ええと…」
くるみ はヘラヘラ笑い面倒くさいノリを続ける平子の頬をつねる
それをみて井上も困った表情を浮かべていた
ルキア「ん?何の音だ…?」
ルキアがキョロキョロと辺りを見渡す
その仕草にくるみ と井上耳を傾ければどこからとこ洒落たメロディーが聞こえてきた
「おい、平子隊長。お前だろ」
平子「いひゃいいひゃい!」
未だに頬をつねるくるみ に少しだけ涙を浮かべる平子は懐から伝令神機を取り出した
くるみ は手をぱっと離すと
平子は引っ張られていた頬をさすりながらにやっと笑う
平子「俺、着信音ジャズにしてんねん!洒落てるやろ?」
自慢げに言ってからほな、ちょっとごめんな
と三人に断ると通話のボタンを押す
平子「もしもぉーーし…おー桃」
ピタリくるみ の動きが止まる
通話の相手は五番隊副隊長、雛森桃からだった
平子「…んーもうちょいしたら戻るわ桃、お前なぁええ加減休憩せぇ、」
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作者名:月。 | 作成日時:2019年4月5日 1時