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井上「朽木さんの話ってなんだろうねぇ、お兄ちゃん?たのしみだなぁ」
「長々お邪魔しちゃってすみません…またきますね」
くるみ もシートから立ち上がり墓石笑いかける
夕陽の大部分が地に沈んでしまうと、春とはいえ少し肌寒い
「井上も、ありがとうカップケーキ美味しかったよ」
井上「いえいえ!私こそ、ずっと話し相手になってくれてありがとうございました!!
あぁ、加藤さんのファンに独り占めしたって刺されないかな〜?」
「そんなんで刺されたら、真子はとっくに死んでるよ」
ふふっと笑いながら風に流れる髪を耳にかけるくるみ
夕陽に照らされキラキラと光るくるみ の髪に
夕陽のせいか少しだけ頬を赤く染めたその表情は
とても穏やかで美しかった
井上「っ、加藤さん…何だかとっても綺麗になりましたね
あ、いや、昔から綺麗だったんですけど更に磨きがかかったと言いますか…」
「え、なに急にっ、井上は何時だって可愛いじゃん」
井上「えっ、いやいや!私なんか加藤さんのくるぶしにもおよびませんよ!!!
なんか、こう…凄くキラキラしてて…優しくて…暖かそうで…
平子くんのおかげ…ですか?
なんちゃって」
「え???」
くるみ の口から聞いたわけではないが
薄々と感じていたくるみ と平子の関係
現世にいた頃から二人は何度もあっていた
そして、藍染との闘いが終わった後
くるみ の亡骸をとても悲しそうな顔をして抱き抱えていた平子の事は今でも目に焼き付いていた
「まぁ…一応…恋人…だけど」
井上「わ、わぁぁああ!はぁわわっやっぱり!!!!
だって、うん!そうですよね!?
あの、時の平子くんとっても加藤さんの事大事そうに抱き締めてて
中々離してくれなかったんです!
あたし、まだ何とかなるかもって力を使おうとしたんですけど…」
顔を赤らめて手で多いながらも指の間から出た目はくるみ を見ている
「ははっ、ありがとう井上…
あいつが皆の所に返してくれたんだね…」
井上「でも、よかった!
またちゃんと平子くんの所に帰れて!」
「そこは、私達の所にっていいなさいよ」
井上はくるみ にそう言われると
今度はめをうるうるとさせてくるみ に抱きついた
井上「〜〜〜っ、私達の所に帰って来てくれて嬉しいですぅぅぅぅぅ!」
「わっ、もぉ〜!私もだよ!」
くるみ は胸に飛び込んできた井上を優しくて抱き締めて笑い会い
そんな二人を春のまだ少しだけ冷たい風が優しく包み込んでいた
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作者名:月。 | 作成日時:2019年4月5日 1時