彩る日々【BLEACH】 (ページ13)

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井上「本当を言うと…あたしは、黒崎君が力を失ったって聞いたとき、ちょっとだけホッとしたんです
これでもう、黒崎君は傷つかずにすむんじゃないかって
いつもボロボロになるまで戦って、傷ついて…
そんな黒崎君を見てるのが辛かったから」

黒崎はいつも誰よりも傷つき

誰よりも強く仲間を思っていた

朽木や、井上も一番に助けに行くと言ったのも黒崎だ

アイツはそうやって強くなった

井上「だけど…思い出したんです
戦えない、って言うことが、力がないって言うことがどんなに辛いか」

その言葉にピクリと反応するくるみ

そうだ…力がないから戦えない
足でまといになる…そう告げられる事はとても悔しい

しかし、悔しいだけではない

その時に感じた井上の気持ちはいたいほどわかる

「皆と戦えないことがとても淋しいよね…」

井上「っ、うん…そうですよね…私も同じ気持ちです」

うつむく井上を横目に
青く綺麗に晴れた空を見上げるくるみ

「私達に…何ができるかな…」

井上「私…黒崎君の力になりたい…っ！？」

ピロリンと電子音がなる

井上は強く握りしめていた伝令神機を落としそうになるがしっかりと握りしめ直す

画面を見れば【新着電子書簡有り】と言う文字が表示去れていた

井上「あっ、朽木さんからだ、」

「朽木？何て？？」

ぱっと顔をほころばせ、ルキアから送り手きた電子書簡を開く

【元気にしてるか？前回から随分と空いてしまったが、皆代わりは無いだろうか？
会って報告したい事が有るのだが、時間とれないか？連絡を待つ】

井上はそのメッセージに、直ぐにポチポチと返事をうち始めた

「あって報告したいこと…何だろうね？」

井上「加藤さんには連絡来てないんですか？」

「…私伝令神機持ってないからね～
まぁ、大方予想は着いてるけど」

井上「え？…あ、そうだ！加藤さんも明日一緒にどうですか？？」

井上はまるで一杯やってく？と言わんばかりに親指と人差し指でおちょこを、もつふりをしてくいくいっと手をふる

「そう…だね…
井上の霊圧感じたら探しに行くよ」

井上「はい！じゃ、朽木さんに…加藤、さんも、一緒に、い、くよっ…って言っときました！！」

井上はにっこりと笑って伝令神機をポケットに戻し先程まで苦悩が嘘のように鼻息混じりに帰り支度を始めた