☆誰にも言えない私の秘密 (ページ32)

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萌希「まだカフェオレ飲んでたの？」

「うん、味わって飲んでるの」

美惟「冷めそうだけど」

「いいの。このカフェオレは…ひろ兄ちゃんと飲むから意味があるんだから」

藤ヶ谷「ふふっ、北山と同じこと言ってる」

「え？」

二階堂「あー確かにみついつもそのカフェオレ飲みながら何か足りねぇ何か足りねぇってずっと言ってる！」

千賀「何が足りないのって聞いたらいっつもAちゃんと飲まないと意味がないって言ってた！」

ひろ兄ちゃん…

ほんとにばかだなぁ…

「…ひろ兄ちゃんって、どうしてこんなに、ばかなのかなぁ」

美惟「A…」

「こうやって幸せ逃げていくんだよね。いつまでも私の事心配しなくても…もう、私はあの頃の私と違うんだから」

萌希「どうだろうね。みつさんには、あの頃からAは変わらない泣き虫だと思うよ」

美惟「だって、今だって泣いてるじゃん」

気づかないうちに流れていた涙。

北山「ばーか、何泣いてんだよ。カフェオレ冷めちゃうぞ。そうやって泣いたら幸せ逃げてくぞ？Aはもう誰にも邪魔されない人生を手に入れたんだ。泣いてる暇なんかねぇだろ。俺との約束忘れたのか？」

いつの間にか帰ってきてたひろ兄ちゃんは

まるで小さい子に話しかけるかのように

昔と変わらない笑顔で涙を拭いてくれた。

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