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宏光「Aは自分の好きなようにしたらいいんだよ。自分の人生なんだから他人の意見なんて聞こうとしてるのは間違いだよ」
「自分で決められないから聞いてるのに」
宏光「それが答えってことだろ」
「それが答え?」
宏光「自分で決められないほど迷ってるってことだよ。本当にファッションの道でいいのか不安で、色んな人に話を聞いてるんだろ?」
「…うん」
宏光「昔から自信なさげだったけど、自分で決めたことは最後まで貫いてきただろ?ピアノだってバレエだってそうだろ」
ひろ兄ちゃんはなんでも知ってる。
私がピアノとバレエだけは
誰が言っても辞めようとしなかったことも。
私がファッションの道で本当にいいのか
迷ってることも。
宏光「夢ってのはさ、大きく描いていいんだよ。だって夢だから。こうならなきゃいけないって言うわけじゃない。夢はこうなれたらいいなって思うことだ」
なんか胡散臭いこと言ってるのに
それが心にしみる自分がいた。
普段こんなこと言われたって
どうせ大人はみんなそう言うんだって
思っちゃうけど
ひろ兄ちゃんに言われると
ああ、これでいいのか
って思える自分がいる。
宏光「今のAの夢は?」
「萌希が言ってたの、いつか私と一緒にお店を開くのが夢だって」
宏光「じゃあその夢に向かって、努力すればいい。親友と一緒に店を開くなんて、普通の人なら考えつかねぇよ。萌希ちゃんだから、Aとだからそう思ったんだろ」
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作者名:ちみゅ | 作成日時:2019年10月29日 22時