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弍拾玖の刻 ページ31

sideなし

「少数の猛者に多数の雑魚。手負いの者と女性を守るのをハンデとすれば、丁度良い特訓になるな」

「はぁ〜!?未だに余裕こいちゃってんの?土下座するなら今だけど!?」

コイツらはダテが戦っている所見たことねぇのか。
ドラケンは内心そう思いながらも、自分のせいでAや武道らを傷つけるのは避けたいため話しかける。

「ダテ、タケミっち……ヒナちゃんとエマ連れて逃げろ………」

「何を言っている。貴様を置いていくような愚者ではないぞ……俺も、タケミっちも」

ドラケンの切実な願いは、Aの言葉によってバッサリ切られてしまった。
Aは知っている。武道はドラケンに危害が加わる可能性を少しでも減らそうとしていることを。
自身の邪気眼が見込んだ信念(ソウル)が、並ではないことを。

「……キヨマサ君。喧嘩賭博の時、決着ついてなかったですよね」

「あ?テメーの負けだろ。」

「負けてねーよ」

静かなその気迫に、ざわついていた周囲は静まり返る。
Aはニヤリと笑い、やはりなとでも言いたげな顔になる。

「俺は貴様の信念(ソウル)は最強であると宣言しよう。落ちた王と急成長の少年の戦いだ!」

それを皮切りに、二人の戦いが始まった……かと思えた。
しかし、次の瞬間聞こえたのは……グサリ、というグロデスクな音と、武道が息を呑む音だった。

「……………この、犯罪者が!!!」

Aが今までにない位声を張り上げてそう叫ぶ。
タイマン中は邪魔しない暗黙のルールを守ろうとしているのか、戦いには行かなかったが。

しかし手を刺された位で諦めないのが武道。キヨマサに噛みつき、首を絞め、キヨマサを気絶させた。

勝った、と思った武道だった。
が。

「キヨマサダッセー!
良い冥土の土産が出来たなぁタコミチ!」

「ギャハハハハハハ!」

手負いの武道を倒して嘲笑おうという最低な奴らの姿がそこにはあった。

武道は日向とエマに逃げるよう指示し、自身は再度戦おうとする。
しかし、武道の前に静止の手が出された。

「タケミっちよ、貴様は下がっていろ。俺は東京卍會の最高機密の(トップシークレット)救世主(メシア)として、この犯罪者共を一匹残らず潰さねばならん」

「イテぇことばっか言って結局は負けんだろ!?ダーテーちゃん!!」

「ギャハハハハハ!!____!?」

汚い笑い声が一瞬にして止まる。
それもそのはず。先程喋った男が、突然気を失ったのだから。

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- コメント失礼します!すごく面白いです!話の内容もわかりやすくて、自分の好みでした!このような面白い作品をつくってくださりありがとう御座いますm(_ _)mこれからも応援しています! (2022年1月20日 21時) (レス) id: 1473541b99 (このIDを非表示/違反報告)
Makua*ぼっち - 続編おめでとうございます!続編楽しみに待ってます! (2022年1月19日 20時) (レス) @page43 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
Makua*ぼっち - すごく面白いですww厨二病主人公大好きなのでこの小説を作ってくださりありがとうございます!更新頑張ってください!応援しています\\\\٩( 'ω' )و //// (2022年1月14日 16時) (レス) @page38 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - ダテちゃん可愛いww (2022年1月13日 19時) (レス) @page3 id: 3fca84560f (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - っっっ…ブフォwww!いやもう笑う要素ありすぎて…w主視点ダメだこれ…www (2021年12月22日 16時) (レス) @page19 id: aa46f024f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白崎 | 作成日時:2021年10月24日 11時

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