転生したらパパになった

第16話 ページ18

目を覚ますと白い天井が最初に目に映った



上半身を起こし辺りを見回すとどうやら学校の保健室のようだった……



「やぁ！目が覚めたんだね！」

『……？？

あの、えっ…と？』

悟「あ！ごめんごめん！僕は五条悟！
呪術高専の生徒だよー！」

『呪術…？』

悟「そう！呪術！知らない？

君が廃墟で使ってたのも呪術の一種だろ？」

『…………………？？？

廃墟？


ごめんなさい……。よく、わからないです…』

悟「！

もしかして………

君…自分の名前わかる？」









『…………いいえ…。』


なにも分からない……。

ここがどこで僕が誰だか………。




『あ、』

悟「どうした？」



”＿＿！A！”

『名前…………。

A…だと思う…。』

悟「ふーん、そっか。
とりあえずそこで待っててね！」


五条さんは部屋を出ていった



『…………。』




何も思い出せない…。

何も思い出せない中僕の記憶の片隅にいる…………誰か。


”「A…。」”


綺麗な女の人………名前は…なんだったっけ…？


”「もう少し…そのままでいろ」”

僕を抱きしめてくれた……暖かい体温…。




”「明日迎えに来てやる！待ってろ」”


…？
口元に傷がある………男の人…。





『…甚…爾さん…？』



誰だろう……？


名前…？一体…誰の…………。



悟「お待たせー！いやー待たせてごめ……！？」

扉を開け入ってきた五条さんが僕の顔を見ると慌てて駆け寄ってきた

悟「なんで泣いてんの！？」



『………あ…』


どうやら僕は………泣いていたらしい…。









そしてほぼ同時刻





「………Aっ…」




一人の男が血塗れの部屋の中で名前を呼んだ

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