【HQ×歌い手】歌い手だとバレたのでマネージャーになりました【赤葦京治】Part3

74曲目 ページ11

そして、明日が合宿最終日。


私達梟谷のチームは後片付けなどをすると言う条件付きで明後日まで使える事になっているから返事は明日の夜。


仁花「葉月ちゃん、お風呂一緒に行こ？」


『ごめん、今日は蛍と一緒に入る！』


蛍「は！？」


蛍のこの反応に不思議に思いながら仁花ちゃんは分かった！と残しお風呂に行く。


蛍「…………正気？」


人が誰もいなくなってから蛍が聞く。


そりゃあそうだろう。見た目は女子でも体は男子なんだから。


『うん。蛍と話したいことがあって。別に私恥ずかしくないし』


蛍「そこは恥じてよ………」


今回だけね、と承諾してくれた蛍。幼馴染みだ、きっと何か気付いてくれたのだろう。


その証拠に、ほら。


蛍「相談でもあるんでしょ？」


湯船に浸かって一言、蛍が放つ。


『さすが蛍。相談って言うか…………質問？』


蛍「質問………？」


『うん。…………蛍って見た目可愛いけど好きになるのは女の子なんでしょ？』


蛍「いきなりどうしたの………？」


声と体のギャップが激しいがもう馴れた。多分初めての人は頭混乱するだろうけど………


『乙女の恋の悩みに付き合ってよ。男子』


蛍「うるさいよー？…………うん。恋するのは女子」


僕は女装趣味なだけだから。オカマとかじゃないし。と付け加える蛍。


『付き合ったことはある？』


蛍「あるよ。中学の時、1回だけ」


『その時は普通に男子の格好だったんだよね？』


蛍「うん。女装して学校に行くようになったのは高校から」


中学の同級生と被らないように離れた高校を選んだと言うのを一度聞いた。


『じゃあ蛍は今さ…………女装で女子に告白出来る？』

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