ツンデレその2 ページ3
颯真side
「わぁ、満開じゃん!! あっ」
学校に着くなり、来里は満開になった桜を見て黄色い声を上げる。だが、俺が居る事に気づくと、すぐにいつもの無愛想な顔に戻る。
「あー残念。久々に笑った顔見れたと思ったのに」
「うるさいわね。もうちょっと離れて歩いてくれない?」
「それは無理だな。それより、これ」
俺は、来里に薄いピンク色をしたクマのストラップをやる。
「それって......」
「この前UFOキャッチャーで全然取れなかっただろ? お前欲しそうだったから」
来里は戸惑いながらもストラップを受け取ると、俺のスクールバッグに、色違いの青いクマのストラップがついてる事に気付いたみたいだ。
「お揃いだな!」
笑顔でそう言うと、来里は顔を赤くして視線を逸らす。
そんな来里の姿が愛しくて、俺は小さく笑うのだった。
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カラフルおチビちゃん(プロフ) - 占いツクールさん» 読んでくださりありがとうございます。 (2020年1月5日 18時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
占いツクール(プロフ) - 面白いです (2019年9月19日 12時) (レス) id: d024803241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛 | 作成日時:2018年9月16日 3時