ツンデレその3 ページ4
颯真side
始業式が終わり、俺がルンルン気分で居ると、頬に冷たいものが当たってきた。
「冷たっ!」
慌てて自分の頬を触ると、若干ひんやりしている。こんな事をする奴は、一人しか居ない。視線を上に向けると、そこには二人分のコーラを持って、ニヤニヤしている刈谷 祐介が居た。
コイツは、中学からの俺の悪友だ。
「随分、ご機嫌じゃないか」
「まぁな。朝からアイツの笑顔が見れたし」
俺は頬杖をつきながら、来里に視線を向ける。
「アイツって龍之寺の事か? そんなに好きならさっさと告ればいいものを」
刈谷は、やれやれといった様子で言う。
「仕方ないだろ。来里が俺の事嫌いなんだから。昔はあんなに遊んでたのに」
「多分龍之寺は、お前の事嫌いじゃないと思うぞ?」
「何でそんな事分かるんだよ」
「何となくだ! 俺が保証する。だからそんなに落ち込むな、な? 我が友よ」
俺が少し拗ねた様に言うと、刈谷はキザにウィンクする。その様子に俺はちょっと引く。
「何かお前、気持ち悪いぞ」
「なっ! 気持ち悪いとは何だ! 人がせっかく元気づけてやってるのに!」
「ウィンクが無ければ良かった」
そんな他愛もない会話をしていると、担任が来て、HRが始まった。
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カラフルおチビちゃん(プロフ) - 占いツクールさん» 読んでくださりありがとうございます。 (2020年1月5日 18時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
占いツクール(プロフ) - 面白いです (2019年9月19日 12時) (レス) id: d024803241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛 | 作成日時:2018年9月16日 3時