十二神将『眠れる獅子』【東京レイヴンズ】 (ページ2)

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プロローグページ2

とある男性２人が道を歩いている。

「全く、ｱﾝﾀみたいなｼﾞｼﾞｨと
なんで闇オークションの潜入なんて
しにゃなりませんのか。」

そう言ってため息をつくのは、
スーツ姿の冴えなそうな眼鏡をかけた
若い男性。

「ｶｯｶｯｶｯ｡そういうなよ。
お前は俺の懐刀だろ??」

そういって豪快に笑うのは
やや歳を取りつつも、
老いの気配を全く感じさせぬ
扇を持った男性。

「僕ら一応十二神将なんやけど。
十二神将の呪捜官が2人も行く仕事で
闇オークションはショボないですか？」

「そういうなよ。俺らが出されるっつうことは、そんだけ重要なことだ。
お前よぉ。内容覚えてるか？」

「本日東京都◯◯市の◯◯の地下で、
闇オークションがある。
商品とされているのは3通り。
禁呪の札、盗まれた陰陽家の呪具、
そして、言霊を使うという旧家の鈴燈家の子供。ですよね？？」

「あぁ。上が調べた所によると、
その旧家の子供狙って、今まで悪事
働いてきた野郎共が集まるんだってよ。
全くもってクズな話だ。んで、そいつら
しょっぴくのと同時に、
その子供を保護すんのが俺らの仕事だ。」

「上も人使いが荒いんやから……。

ほな、行きますか。」