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島に停船して3日目の朝。
食事を済ませた私は一日振りに
陸地へ降り立った。
筋肉痛もなくなって
朝から超元気！
そんな今日は島をゆっくり散策し
買い物をすると決めていた。
「何か欲しい物でもあるのか」
私の隣を歩き尋ねるのは
毎度お馴染み、私のお守り係のローくん。
『着替え。服が欲しい！』
「服屋なら、向こうの方にあったな」
島の栄えた辺りまで歩くと
服屋が数店舗並んでて
流石に中まで入る気は無いのか
ローくんは「ココで待ってる」と
外のベンチに腰を下ろした。
『パパっと買って出てくるね！』
「別にゆっくりでいい」
一旦ローくんと別れて
私は服屋に足を踏み入れた。
色んな服がズラリと並ぶ店内。
目を引く物を数着手に取り
会計を済ませて外に出ると
ローくんが座っている隣に
見知らぬ女の人が座ってるのが目に入った。
………誰？
長い髪をかき上げ
見るからに"大人な女性"って感じの
雰囲気を纏うその人は
何かローくんに話しかけてて
傍から見れば2人は
美男美女カップルのように見えた。
今すぐにでも『お待たせ！』と
ローくんの元に駆け出したい所だったけど
出来なかった。
もしかしたら
二人の邪魔になってしまうかも、と。
でも、そんな感情とは裏腹に
買い物袋を持つ手には力が入ってて
同時に胸の奥が
ズキンと軋むような音を立てた。
『………ん、？』
次第に黒い感情が湧き上がり
グルグルと渦を巻き始める。
心の中で溢れ出す感情は
止まらなくなっていた。
ローくん、私を置いて
その女の人の所に行っちゃうの？
なんで私に気付いてくれないの？
そこでハッとする。
…いやいや、違う。
これはそういうのじゃなくて。
私は、妹としてお兄ちゃんが誰かの所に
行ってしまうのが嫌なだけで…
一人になるのが嫌なだけで…
ローくんとの時間を邪魔されるのが
嫌なだけで…。
…って、一体誰に対して
こんな必死に弁明してるんだろ。
はァ、と一つ息を吐き、ローくんの方を見ると
私に気付いたのか目が合った。
隣に座る女の人に少し何か話した後
顎で此方を指すと
女の人がバッとこちらを見遣った。
何処か睨まれているような
見下されてるような
そんな視線を向けられた様に感じて
思わず視線を足元に落とした。
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ベビーカステラ(プロフ) - あんちょろさん» あんちょろ様！コメントありがとうございます！たった今、パスワード解除しました！これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2023年4月3日 0時) (
レス) id: 6cc3977ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪次のお話はパスワードついてましたがまだ編集中の未公開ということですか？ (2023年4月2日 0時) (レス) @page50 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ベビーカステラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、コメントありがとうございます！勿論、オチはローさんにする予定です！これからも読んでもらえると嬉しいですっ！ (2023年3月24日 9時) (レス) id: 58c35d3d2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2023年3月23日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベビーカステラ | 作成日時：2023年3月16日 13時
