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「俺は、」
どれくらいの沈黙が流れたか…
不意にローくんの声が聞こえて
ふと顔を上げた。
「別にお前に怒ってた訳じゃねェ。さっき廊下で言った事も、気にしなくていい。」
『…本当？』
「あァ。本当だ」
それを聞いて少しホッとした。
そこで初めて
肩の力が抜けた気がする。
安堵の溜め息を吐いてると
「俺の方こそ、悪かった」と、
何故かローくんが謝ってきた。
『なんでローくんが謝るの？』
「余計な気を遣わせた。」
『そんな事、ローくんが気にしなくていいのに』
「いや。その事を話しに行こうと思ってたらお前が来た」
『そうだったんだ…』
「あァ。」
どうやらローくんも
私との間に何かしらの違和感を
感じていたという事らしい。
『良かった。私このまま船を下りた方がいいのかなとか考えちゃってて…』
「何でそうなる」
『いや、私ローくんと険悪なの耐えれないから…』
「別に険悪では無かっただろ。」
『いや、私的には結構堪えてたよ』
「…….まァ何にせよ、お前が船を下りるとなれば、アイツらも黙っちゃいなかっただろ」
アイツら、で頭に浮かぶのは
ハートのクルーの皆の顔だった。
そうだったら嬉しいな、なんて思う私は
少し不謹慎かもしれない。
自嘲気味に笑い
肩羽織っていた上着を掛け直した。
「A」
不意に名前を呼ばれ視線を前に向ける。
いつになく真剣な眼差しで
此方を見ているローくんと目が合った。
「船を下りた方がいいとか。そんな馬鹿みてェな事、二度と考えるんじゃねェ」
『……うん、分かった。』
「次変な事考えたら、例えお前だろうが容赦なくバラす」
『…ッ！それはちょっと……』
あべこべに手足をくっ付けられた私…
想像しただけで冷や汗をかいた。
経験者(ハートのクルー数名)曰く
ローくんに切られる事自体は
痛くないらしいんだけど。
私は出来れば避けて生きて行きたい。
そんな事を思ってると
「それにお前は、俺の為に生きるんだろ」
ローくんは前にこの部屋に来た時
交わした会話を口にした。
そうだ。
私は彼の元で
彼の為に生きていくと決めたんだ。
『……ッうん！』
返事をすれば
フッと笑ったローくん。
その笑顔は私にも伝染し
気付けば
流れていたはずの気まずい雰囲気は
1ミリも感じなくなっていた。
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ベビーカステラ(プロフ) - あんちょろさん» あんちょろ様！コメントありがとうございます！たった今、パスワード解除しました！これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2023年4月3日 0時) (
レス) id: 6cc3977ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪次のお話はパスワードついてましたがまだ編集中の未公開ということですか？ (2023年4月2日 0時) (レス) @page50 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ベビーカステラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、コメントありがとうございます！勿論、オチはローさんにする予定です！これからも読んでもらえると嬉しいですっ！ (2023年3月24日 9時) (レス) id: 58c35d3d2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2023年3月23日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベビーカステラ | 作成日時：2023年3月16日 13時
