空を望む。96 ページ9
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仮にそうだとしても、Aさんは情報を落とすのを嫌う。憶測を確信に変えるには情報が少なすぎる。
……僕たちに情報を落とさないのならば、きっとこの学園に詳細を知る者はいない。学園長レベルであれば知っている可能性はあるが、それも確証があるわけではない。
他人が踏み入る隙さえ見せないのは、彼の境遇がそうさせるのか。
「……カリム、Aさんはどうした？」
「Aならそこに……って、あれ！？ Aは！？」
「おや、気づいていらっしゃらなかったのですか？ Aさんならとうの昔に帰られましたよ」
オーバーブロットがあったとはいえ、人が足りないことにさえ気づいていないとは思わなかった。
原因であるジャミルさんならまだしも、終始正気であったカリムさんが気づかないのは如何なものか。むしろ、彼だからこそ気づかなかったのだろうか。
「帰った？ ……あぁ、そうか」
「ウミヘビくん、何か知ってんの？」
いや？ そんなことより、今日はもう休んだらどうだ、と自身に詰め寄ってくるフロイドをいなしながら、彼はこちらに視線を投げかけた。
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ヴィンセント・ヴァンクール - とても面白かったです(o^^o)更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください。応援してます(^^)/ (8月1日 21時) (
レス) @page42 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩崎葉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時：2021年1月23日 15時
