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空を呑む。94 ページ7

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 やはりジャミルの実力は凄まじい。

 オクタヴィネルの3人、カリム、モンスターに動きを見て指示を飛ばす監督生。そこに俺が加わったとしても、一筋縄ではいかない。


「(ただ、)」


 多種多様な魔法、連撃、デュオ魔法が繰り出される中、ジャミルは決して(・・・)俺の方に魔法を飛ばさなかった。

 この中で警戒すべきは俺の幻覚だろうに、その俺を止めようとする素振りもない。


「(__甘いな)」


 ならば、俺が盾になればいいだけのこと。

 俺が他を庇うように前へと出れば、ジャミルの動きがあからさまに鈍る。そんなに俺を攻撃したくないのか。

 やっと見えた隙に、後ろに控えていた全員がこれは好機と畳みかける。


「これで……1番に……、自由になれたと……思ったのに……」


 ジャミルは力尽きたように地に伏せ、後ろにいたブロットの化身は空に溶けるように崩れて消えていく。倒れたジャミルの元にカリムが走っていくのが目の端に映る。

 やっと終わったと息を吐き、久々に動かした身体を労わるように壁に凭れかかった。

 カリムもオクタヴィネルの3人も監督生もいる、もう俺がいる必要もない。


「アズール、頼んでいたものは」









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ヴィンセント・ヴァンクール - とても面白かったです(o^^o)更新楽しみに待ってます!これからも頑張ってください。応援してます(^^)/ (8月1日 21時) (レス) @page42 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩崎葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/  
作成日時:2021年1月23日 15時

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