空を呑む。125 ページ39
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____誰かの声がする。
ふわふわと暗闇の中を漂う意識の中、俺の名前を呼ぶ誰かの声が俺を引き留めるかのように響いている。
その声は段々と大きくなっていき、暗闇もそれに伴うように白んでいく。
気づけば、心配そうに顔を歪めたジャミルたちの姿が、俺の視界に映っていた。
「……っ！ Aさん、気がつきましたか！？」
「Aさん、何があったか覚えていますか？」
「何が、あったか……？」
未だにハッキリしない思考に顔を顰めながら、微かに痛む頭の原因を探るべく、何をしていたのかを思い出そうと頭を捻る。
確か、グラッジと共にNRCに帰ってきて……自我を保つために抗って、それで____。
「…………そ、うだ。グラッジ、グラッジは？ アイツは何処にいる？」
「アイツなら尻尾巻いて帰ったんだゾ！」
「散々Aさんのことを振り回しておいて、"要らない"だそうですよ。全く巫山戯てますよね」
____"要らない"？
「……そうか、俺はやっと自由になったのか。ははッ、本当……遅すぎるだろッ」
これまでの俺の努力は何だったんだ。俺の、母さんの苦しみは必要なかったのか。
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ヴィンセント・ヴァンクール - とても面白かったです(o^^o)更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください。応援してます(^^)/ (8月1日 21時) (
レス) @page42 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩崎葉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時：2021年1月23日 15時
