空を望む。117 ページ31
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＿＿黒い液体の中から何かが現れる。
何時も身につけている黒いハイネックの上には、国宝だというあの絨毯のような柄をしたベスト、風に揺蕩う旅人のような服を身につけ、寮服の時にのみ身につけているアクセサリーが怪しく煌めいている。
その手に付けられたハーフグローブには魔法石と同じような石が嵌められていた。
「A、先輩……？」
纏められていた髪は解け、自身が巻き起こしている風で踊る。
黒いシミのようなものが彼の左目を覆い、もう片方の目からはジャミル先輩のような臙脂色の炎が溢れ出ていた。
変わり果てたA先輩のその後ろ。首に魔法石をかけ、頭はカンテラや電球のようで、身体は赤く、尾が長い鳥の化け物、ブロットの化身がA先輩を護るようにその羽で彼のことを覆っている。
「アハハハハハハ！！ そうだ、最初からこうすればよかった」
自分の邪魔になるものは排除する、それでいいのだろう、と冷たい笑みを浮かべたA先輩が言う。
その口調は何時ぞやのリドル先輩が言っていた、怒っている時のような威圧的な口調からは、何の温度も感じとれなかった。
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ヴィンセント・ヴァンクール - とても面白かったです(o^^o)更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください。応援してます(^^)/ (8月1日 21時) (
レス) @page42 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩崎葉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時：2021年1月23日 15時
