空を呑む。98 ページ11
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__その国の出身同士でも知らないことがあるくらい領土が広く、様々な種族が生活している輝石の国。その輝石の国のある住宅街を少し上から見下ろせば、多種多様な人々が往来しているのが目に入った。
「……これは?」
「貴女が身を隠すための魔法薬だよ、
窓の外に向けていた視線を室内へと戻し、ベッドに腰かける女性に微笑みかける。
俺とは似ても似つかない金糸のように艶やかな金髪に、輝石の国特有の煌めく宝石のような紫の瞳。自身が手にしている物の正体が分かれば、弾かれたようにその鮮やかな紫が俺の身体を射抜いた。
「私のことは気にしなくてもいいのに」
「アイツらの狙いは母さんだろ」
「それでも、一番危険なのは貴方よ」
母さんの願いに応じて此処に来ること自体危険なことだというのに、何を今更。
「態々学園長室に寄越したんだ、
「……えぇ、そうよ」
最近、行方不明事件が増えているらしいの。行方不明と言っても数日後には帰ってきているけれど、段々と近づいてきている。
母さんはそう、ぽつりと零すように呟いた。
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ヴィンセント・ヴァンクール - とても面白かったです(o^^o)更新楽しみに待ってます!これからも頑張ってください。応援してます(^^)/ (8月1日 21時) (レス) @page42 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩崎葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時:2021年1月23日 15時