側にいて

引かれる手 ページ6

「あの…」









見るからに変装(？)をした小柄な人に声をかけられ、手を引かれる。









「あ、あの…人違いじゃないですか？？私、戻りたいんですけど…」









「静かに！黙ってついてこい」









誰なのよ…！









言われた通りついて行くと、









楽屋みたいなところにつく。









この人ほんとに誰？









そう思い、「戻らせてください」と言おうとした時だった。









「あっち〜」



ってなんだか聞き覚えのある声。









待って、もしかして！









顔を上げると、そこには私の大好きな笑顔。









「よっ！俺シルク！
あ、ここに来てんだから、俺のことは知ってるか！笑」





「あの、、なんでここに連れてきたんですか？」









「いやさ、君さっきコケてたし、足痛そうだったから。ん。足出して。」





「すいません。ありがとうございます。」







「ありゃりゃ。腫れてるね。」








そんなことを言いながら、シルクさんは慣れた手つきでテーピングをしてくれる。









「ありがとうございました！」




と笑顔で言うとシルクさんは




「どういたしまして！これでめいっぱい楽しめるね！」なんて言って入口まで見送るよって肩を貸してくれた。









シルクさんの肩を借りるけど、やっぱり歩きずらくてよろけてしまう。









大きくよろけてしまった時、シルクさんもバランスを崩してしまい、2人して転倒。









「いててて、、すいません！大丈夫ですか！？」





「あははっ大丈夫！君は？大丈夫？？」





「大丈夫です！」




2人で転倒なんて面白いねなんて話していると、扉が開いた。









「シルク…なにしてんの…？？」

勘違い→←会えた

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す