パパ活【2】

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まふまふさん。

その人の名前を聞いた時、ぱっと頭に浮かんだのはまふくんで。かなり似ている名前だったから、どきっとした私は重症なのかもしれない。


そしてさっちゃんが見せてくれたのは、動画アプリで。
横に傾けたスマホの画面めいいっぱい映っていたのは＿＿＿＿






『ぇ』






" どうもまふまふです‼︎ "

真ん中に真っ白な髪色の男性と、その下に表示された字幕。





...................嘘だ。待って、この人って。

私が最初、名前を聞いた時に頭に浮かんだ人とそっくりだった。瓜二つ、と言うべきだろうか。


マスクで目より下は隠れていたけど、真っ白な髪が何よりも目に入った。この人、もしかして。






『まふ、くん...？』










「え、A知ってるの？」


『っえ、なにが？』


「まふまふさん。
リスナーからはまふくんって呼ばれてるからさ、」




まふくんの名前を呟いた私に、
さっちゃんが驚いたような表情で反応して。

Aもしかして知ってたの？と聞く彼女の声は、どこかで遠くで聞こえた気がした。









うそ、うそだ。

そう思うけど、まふくんなんて珍しい名前。
初めて聞いた時は何かのキャラクター？と思ったぐらいで。



半信半疑のまま、再度テーブルに置かれたスマホ画面に目を映せば、あっと気付いた。


画面の中心のその人ばかりに目が向いていたけれど、その周り。
さっちゃんが言うにまふまふさんが、座っているソファ。
前に置かれたテーブル。その後ろの壁。



この部屋、見たことない筈がない。
だって、ここって。このソファに、テーブルに壁だって。

私と、まふくんがいつも一緒にいる部屋そっくりだ＿＿＿＿‼︎




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