メファリル公爵家 ５ ページ7
『ファントムハイヴ伯爵は隣の部屋をお使い下さい
青いリボンのついた鍵です』
「ありがとうございます」
『ミカエリスさんはその横のお部屋です
赤いリボンのついた鍵です』
「使用人の私にまで...
ありがとうございます」
ファントムハイヴ伯爵とミカエリスさんにそれぞれ部屋を貸す
ちなみに、３０個の鍵一つひとつにリボンをつけている
ファントムハイヴ伯爵...長いから伯爵で
伯爵に貸す隣の部屋は青いリボン
ミカエリスさんの部屋は赤いリボン
その他にも様々な色のリボンがついている
伯爵とミカエリスさんは鍵を漁っている
「こんなに沢山鍵があって分からなくならないのですか？」
ミカエリスさんがこちらを見て聞いてきた
『私は記憶力がある方なのでそれくらいなら覚えていられます
もちろん、ファントムハイヴ伯爵のお噂も覚えておりますよ』
妾がそう言うと二人は目配せした
妾は頑張って体を起こした←
『《女王の番犬》殿
お噂はかねがね女王直々に聞いておりますよ
して、今回ここにいらっしゃった目的は何ですか？』
「それは«その人達の目的はご主人を外の世界に出すことですにゃ»！？」
伯爵が目的を言おうとすると、第三者によって遮られた
その第三者とは
『その話は本当ですか？リリア』
妾の喋ることが出来る飼い猫のリリアだ
「なっ！？猫が喋った...！」
伯爵は当然の驚き方をしていた
ミカエリスさんは目を煌めかせてこんなことを言っていた←
「なんと美しい毛並み！！」←
こんな反応をする方がいるのね←
«女王に聞いてきたから本当ですにゃ»
リリアは伯爵とミカエリスさんに目もくれず妾の元に来た←
『ファントムハイヴ伯爵、本当なんですね？』
「...はい」
伯爵は渋々頷いたようだ
『そうですか...
なら、お２人はまだここにいることになりますね』
妾はニコリと笑いながら言った
私のその発言で伯爵が怪訝そうな顔をする
「どういう事ですか？」
『せっかく《女王の番犬》殿が来てくれたのですから、その指示に従って外の世界に出ましょう
ですが、あと１ヶ月ここを離れる気はありません』
«ご主人！
そんにゃ事していいんですかにゃ？»
リリアが焦っている
『構いません
そろそろこの生活も飽きてしまう頃です
どうせ、外の世界に出るのならこの家ではないどこかに移り住まなくてはなりません』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！応援してます！！ (2023年2月17日 17時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - ヤバイ！！！夢主の口調めちゃ好きは口調じゃ (2017年5月24日 15時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：千里 | 作成日時：2017年1月7日 4時
