第16話 覚悟 ページ17
黒めが姉ぇ「A様、そろそろスタンバイお願いします」
黒めが姉ぇさんの声でようやく私はハッと我に返った
そう、次は私の番だ
今のそふぃのパフォーマンスは、間違いなく、過去最高だった
それにあのメイキングドラマ・・・、
ソラミスマイル以前からのそふぃのファンなら知らない者はいない
北条そふぃの『解放乙女ヴァルキュリア』には未完成のプロトタイプがあったことを
未完成・・・、
当時はそうだった、そしてらぁらとみれぃが加わることでのちに"完成"したのだ
鍵に手が届かない結末から、扉の外へ飛び出すストーリーへと
でも、今、私が、観客たちが見たものは、決して不完全な"未完成品"などではなかった
むしろあの演技力、演出、全てが上回っている
『届かない──────!!!!』
A「・・・っ」
思い出しただけで鳥肌が立つほどの、痛切な叫びだった
あれは、私へのメッセージだ
私にはわかる
私とあんな風にケンカして、本当はそふぃだって傷付いたはずだ
なのに私はまた自分のことばかりで、ウミヘビにも・・・、
『アイドルとしての成長の見せどころ』?
私のしたことは、ウミヘビの意見を鵜呑みにしてそふぃに押し付けただけだ
どちらが頂点にふさわしいかは考えるまでもない
このままでは。
そふぃの全力は、絶対に最高の対決をするという意思表示だ
なら私が選ぶべき道もひとつ
私は深呼吸して、それからマイチケをスキャンした
☆★☆★☆
ドリームシアターが再び暗闇に包まれる
静まり返った客席に、私は呼び掛けた
A「プリパラアイドル100人に聞きました。『神アイドルに一番ふさわしいのは誰?』」
バン!
あの音がしてスポットライトが私を照らし出した
A「選ばれたのは・・・?」
「「「「「綾鷹様ぁーーーーーっ!!!!」」」」」
絶叫のようなレスポンス
大丈夫、私ならできる
A「さあ、よく振ってから蓋を開けなさい。薫り立つ味わいは唯一無二の絶品、一口飲めば違いがわかる、全ての頂きをご賞味あれ・・・、」
そふぃが支配者なら、私は騎士となろう
民の先陣を切り勇気を与える果敢な騎士に
私はマイクを握り締め、宣言した
A「太陽の
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きらるり(プロフ) - まりタン♪さん» いつもありがとうございます!今回もかっこよさを重視したのでそう言っていただけると本当に嬉しいです(´▽`) 次は続編ではないですがよかったらよろしくお願いします♪ (2016年8月28日 8時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
まりタン♪ - 綾鷹様とそふぃ様、かっこよすぎです!! 新しい小説、楽しみにしています。頑張ってください! (2016年8月28日 3時) (レス) id: 74733037cc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かーなさん» ありがとうございます♪ちゃんと歌えるように書いたのでよかったら心の中で口ずさんで読んでください(´▽`) (2016年7月2日 14時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
かーな - 歌詞のアレンジが素敵です! (2016年7月2日 12時) (レス) id: 9f85a61d06 (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ましゅまろうさぎさん» こんにちは!コメントありがとうございます!好きになってくれてとても嬉しいです!(´▽`) もう終盤ですので最後まで書けるよう頑張ります♪ (2016年7月1日 18時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2016年6月18日 15時