第13話 ここがスタートライン ページ14
ステージが終わって、客席には気まずいどよめきが生まれていた
周りをキョロキョロ見たりして困った様子だ
どうして・・・、
私が霧矢さんの方を見ると、霧矢さんも困惑した表情で・・・、
と思ったら、すぐにハッと何か気が付いた様子で自分の首と私を交互に指さし始めた
首？ネックフォン？あっ！
みんな、エモシェア以外の表現方法を知らないんだ！
普通こういう時はいいと思ったステージ上の人に自分のエモを送って「いいね！」の気持ちを伝える
でも私がネックフォンをしてないから、みんな困ってるんだ
ど、どうしよう！？
その時・・・、
パチパチパチ・・・、
客席のどこかから、手を叩くような音が聞こえた
なに？どういう意味？
その音を聞いた霧矢さんが、何かを思い出した顔で慌ててステージに登ってきた
あんず「ご清聴ありがとうございました！ステージが少しでも『いいな』と思ってくれた方は、拍手をお願いします！それが100年前の、アイカツの応援方法なんです！」
霧矢さんはマイクを床に置いてパチパチと手を叩き始めた
静かにしてないと聞こえないような小さな音、
だけどそれはゆっくりと客席に広がり、やがて・・・、
『ワァ――――――――』
A「！！」
大きな歓声となって、ホール一面を包み込んだ
よかった・・・、
みんなに伝わったんだ
私のアイカツが！
A「ありがとうございました！」
あんず「アイカツ部のステージは以上です！」
アイカツのイリュージョンが消えて、私たちが退場しても、
ホールからはたくさんの拍手が鳴り響いていた
☆★☆★☆★☆
A「やったよ！霧矢さん！」
あんず「すごい！最高よ！」
舞台裏で合流した私たちは、手を取り合って飛び回るようにはしゃいだ
あんず「今私がどんなに嬉しいか、エモシェアしたげよっか」
A「ううん、いらない。だってわかるもん」
作り物じゃない本物の感動
私たち自身の胸に沸き上がるこの思いを共有するのに、機械なんかいらないんだ
A「ありがとう、全部霧矢さんのおかげだよ」
あんず「ねえ、それもうやめない？」
A「えっ？」
あんず「私は霧矢あんず・・・、あんずだよ、Aちゃん」
A「！ うん、ありがとう、あんずちゃん！」
私たちのファーストライブはひとまず成功みたい
でもきっとここはまだスタートライン
アイカツでみんなに感動を伝えるために・・・、
私のアツいアイドルカツドウ、アイカツ！
始まります！
ふふっ♪
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かほ(プロフ) - きらるりさん» 本当ですか？！楽しみに待ってます！！ (2018年4月3日 8時) (
レス) id: c1e96e310d (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かほさん» わーっ、こんな昔の作品にコメントありがとうございます！本当に嬉しいです！ちょうど続きを書いているのでもうしばらくお待ちください (2018年4月2日 23時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - すごく面白かったです！更新待ってます！！ (2018年4月2日 23時) (レス) id: c1e96e310d (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ゆうきさん» ゆうきさんまだ見てますか？すごく経っちゃいましたけどあおいちゃん夢小説の連載を始めたのでよければコチラからどうぞ♪ http://uranai.nosv.org/u.php/novel/krrr_aikatsu11/ (2016年8月3日 23時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ゆゆゆさん» 丁寧なコメントありがとうございます！その辺は意識して書いたので伝わって本当に嬉しいです！首輪は支配のシンボルとして書いているのですが、じゃあ誰が支配者なの？みたいな・・・、とにかく読み取っていただけて感動しました！本当にありがとうございました！ (2016年5月2日 17時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらるり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時：2016年3月20日 12時
