第3話 出会いはダイヤモンド ページ4
アイカツ部。
生まれて初めて聞いた言葉だった
A「ていうか、そのアイカツ？って何なんですか？」
あんず「そうね、まずはこれを見て欲しいの」
霧矢さんは壁に掛けられた分厚くて黒い板を指差した
これは知ってる、古い動画を見るやつ
今みたいに空中や視界に直接動画を映せるようになる前は、こういう板に動画を映してそれを目で見ていたのだ
あんず「今どき、映画も音楽も、そしてアイドルも・・・、全部"エモ"が埋め込まれてるでしょ」
A「そりゃエモなしなんてありえないでしょ」
エモはエモーション(感情)の略で、言葉や絵を使わずに直接感情を頭の中に送受信できるやつのこと
どんなものでもエモを埋め込めば笑えるし、泣けるし、感動できる
あんず「でも今から見せるのはアイカツ、100年前の『エモなし』動画よ」
スイッチが押されると、板に動画が映った
これは・・・、アイドルのライブ？
曲が流れだして、アイドルが動き始めた
『夢はファンタジーじゃないよ 希望の力！――』
『今を逃げちゃダメだよ――』
そして――
気づけば私は、霧矢さんが動画を止めるまでずっと、画面を夢中で眺めていた
A「これって・・・、」
あんず「すごいでしょ？」
こんな気持ちになったのは、生まれて初めてだった
ううん、多分初めてじゃない、映画や音楽に埋め込まれたエモで、私はこれを何度も「体験」したことがある
でも、違う・・・、
この気持ちは、感情は、機械に作られたものじゃない
私の、感動・・・、
音楽も、ダンスも、ステージも、
そしてアイドル達も、私の知っている世界と全然違う
キラキラ輝いていて、温かい何かがそこにあって
それにあの『スペシャルアピール』を見た！？
全てがすごい！こんなことが、100年前に・・・？
100年後の間違いじゃないの？
あんず「これが、アイカツ。人間が、現実の世界でステージに立つ。そして、『本物の』感動を与えてくれる・・・、私は、これをやりたいの」
ドキン・・・、
ドキン・・・、
私の胸の中で、何かが起こっていた
あんず「私とアイカツ、してみない？」
それが何なのかは、まだわからなかったけど・・・、
A「もっと教えて、アイカツのこと」
気付いたらそう答えていた
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かほ(プロフ) - きらるりさん» 本当ですか？！楽しみに待ってます！！ (2018年4月3日 8時) (
レス) id: c1e96e310d (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かほさん» わーっ、こんな昔の作品にコメントありがとうございます！本当に嬉しいです！ちょうど続きを書いているのでもうしばらくお待ちください (2018年4月2日 23時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - すごく面白かったです！更新待ってます！！ (2018年4月2日 23時) (レス) id: c1e96e310d (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ゆうきさん» ゆうきさんまだ見てますか？すごく経っちゃいましたけどあおいちゃん夢小説の連載を始めたのでよければコチラからどうぞ♪ http://uranai.nosv.org/u.php/novel/krrr_aikatsu11/ (2016年8月3日 23時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ゆゆゆさん» 丁寧なコメントありがとうございます！その辺は意識して書いたので伝わって本当に嬉しいです！首輪は支配のシンボルとして書いているのですが、じゃあ誰が支配者なの？みたいな・・・、とにかく読み取っていただけて感動しました！本当にありがとうございました！ (2016年5月2日 17時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらるり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時：2016年3月20日 12時
