【アイカツ！】マガトの呪いと宵闇のコーデ

第12話 歪み ページ13

ピロンピロンピロン♪

A「ふあ！？」


アイカツフォンのアラームで目が覚めた

まだ心臓が悲鳴のように早く脈打っている
夢・・・なの・・・？

アラームを止めてカレンダーを見た
今日は・・・、


また、この朝・・・、


その時、私はある違和感に気がついた


甘い・・・、


急に猛烈な吐き気がして、私は口の中にあったそれを手の中に吐き出した

A「うそ・・・、」

夢の中で食べた、夢だったはずの、綺麗な青のキャンディだった
私は背筋が凍り付いた



私の名前はA
アイドル学校、スターライト学園に通う中学二年生

そして・・・、


スミレ「Aちゃん？どうしたの？大丈夫？起きてる？具合悪いの？」
A「・・・、」

部屋のドアをノックしているのは、氷上スミレちゃん
私の・・・、



A「(助けて・・・、)」



私の、敵なのかもしれない


☆♪★♪☆♪★♪☆


『具合が悪いからショッピングはキャンセルしたいの ホントにごめん！お見舞いもいいからスミレちゃんはゆっくり休んでね』

アイカツフォンでメッセージを送ると、ドアの向こうで着信音がして、やがて立ち去る足音が聞こえた
ごめんね・・・、もし違ったら、ちゃんと謝らなきゃね

私は顔を洗って窓を開けた
朝の穏やかな日射しと風が入ってくる

これからどうしよう・・・、

私はゴミ箱の中のキャンディを見た
こんな色のキャンディ、私が持ってるわけない

考えられる可能性は・・・、
私は本当に遊園地に行って、このキャンディを食べたんだ

そしてスミレちゃんに殺されると同時に、この部屋に戻ってきた
時間も巻き戻って・・・、

A「って、そんなのありえないし・・・、」

もうひとつの可能性は、私がまだ夢を見ていること
私はなんとなく自分のほっぺたをつねった

やっぱりとても痛かった

信じられないけど．やっぱりそういうことなのかも
私は夢の内容をひとつひとつ思い出してみることにした

最後の夢は、遊園地へ行く夢
その前はショッピングで、その前もその前も・・・、
行った場所は少しずつ違う気がするけど、もうどれがいつの夢かあいまいでよくわからない

殺された場所は、観覧車、バスの中、駅前のバス停、そして寮の前
それから・・・、あれ？その前もあったような・・・、
わからない・・・、

私は適当にノートを引っ張り出して思い出したことを書いていくことにした

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