ヒューマンボーン

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ウチがコレに弱いって知っていてやるんだよなぁサンズ 恥ずかしいくせにそこまでするのか 自分の口が引きつるのがわかるぞ




「手に持ってる目薬見えてるよ兄さん」



「チッ バレたか」




ほら見た事か やっぱり演技じゃねぇか




「君達はダメだよ 起こりうる未来で君達は必要な存在なんだ」



「ならカリンはどうなんだよっ！」



「カリンは本来この世界に存在しない筈なんだよサンズ」



それを聞いてやっぱりって思った だって あまりにもウチとダディは似てるから



「何だよそれっ 何なんだよそれっ
だからってカリンはいいのかよっ
ふざけんなっ 俺の妹を連れていくなよっ
まだ小さいんだぞっ それなのにっ
それなのに連れていくのか！？」



「兄さん
ウチは連れて行かれるんじゃない
付いていくんだ 大丈夫
絶対 また二人のところに戻ってくるから
だからさ 泣かないでよ お願い」



「…っ 何でだよっ
四、五年後だろ？
他にいい手があるだろっ」



「それでも コレが最善なんだよ
一時期離れるだけだもん
大丈夫 絶対戻ってくる
soulに誓ったっていい」



「…本当だな？
絶対…戻ってくるんだな？」



「うん その時は
また一緒に暮らそう？」






ぐりぐりとお互いの額を合わせて約束を交わす あぁ 本当悲しいくらい愛しいなぁ

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