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ページ28

宏太side




「Honey Beeの皆さん、ありがとうございましたー!!」




そんな声とともに、舞台から捌ける俺たち。






正直、驚いた。


涼介から……あんな力強い言葉が出てくるなんて思わなかったから。




俺や周りの人が、涼介を理解してくれると共に、前を向けるように応援してくれる。


涼介自身も、前を向きたいと思ってくれている。



それを痛感したような気がした。






宏「っ、りょ……っ、茜!」









……舞台裏に移動した、直後。

ふっと力が抜けたようにしゃがみ込んだ涼介。




ぺたんと座り込み、壁に体を預け俯く涼介の肩は、さっきよりも大きく上下している。


ダンスをしている時よりも、だ。





宏「大丈夫か?」

裕「茜…!?」

大「え、どうした!?」

雄「っとりあえず運ぼ、目立つよ」





涼介の顔を覗き込むようにすれば、縋るような目で俺を見つめて。



涼「はぁ……っ、は…っ……、ふ…」


ゆっくり手を伸ばし、俺の手に乗せる。

俺はその、俺よりも一回り小さな手を、包み込むように優しく握った。




宏「……頑張ったよ」

涼「はっ、………はぁ…っん…っ」

宏「すげぇかっこよかった。俺はどこまでも、お前と突っ走ろうって思ったよ。………っし、すぐ良くなるからな。1回持ち上げるよ」





ポロッと零れる涼介の涙を、そっと拭って。

涼介の体を持ち上げた。





1番不安視していた最後のステージが終わった安心と。

決意とは裏腹に、恐怖に体がついていかなかったんだろう。




でも、大丈夫。


そんな時だって、俺はお前から離れないから。






涼「こわ……っ、は…っ……ひぅ……っ」

宏「怖かったな〜、頑張った頑張った……杏、悪いけど道開けといてくれる?」

大「…………あ…うん」

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楠木りずむ(プロフ) - おいもさん» 遅くなりました!ありがとうございます( *´艸`)クールですかね!?確かにシリアス要素はここのところ多かったかもしれないです笑 これからもよろしくお願いします!m(_ _)m (2021年9月30日 8時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
おいも - 移行おめでとうございます!なんか他の作品とは違うクールな?JUMPの小説が読めてワクワクしています!更新、頑張って下さい! (2021年9月26日 11時) (レス) @page33 id: 6132dfa9c7 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» 舞さんありがとうございます!秀さん、実は度々別のお話にも出てます…( *´艸`)気づいてくれて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年9月7日 9時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
- 移行おめでとうございます!いきなりなんですけど、青山秀さんって、「マネージャーの、山田です。」の、あの秀さんですよね!?名前を見て思わず飛び上がってしまいました!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 79e1dd5dee (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて本当に嬉しいです……これからも頑張ります!ありがとうございます(*´▽`人) (2021年9月6日 20時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2021年9月6日 18時

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