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三話 ページ5















「僕はただ…」



そういって
思わず唇を噛みしめると
僕の気持ちを
読み取ったかのように




「そんなに好きなら
早く告白すればいいのに」



と黄瀬くんは
あっさりと言いました。
それに僕は
ムッとしてしまい
いつもより
大きな声を出してしまいました。



「簡単に言わないでください
だって
Aは…」



そういった瞬間
ガチャリと
音がして



「私がどうしたの?」



ソプラノの澄んだ声が
屋上に響き渡り
僕は
思わず
固まってしまいました。
だって
その声は…。



「Aっち!!」



まぎれもなく
僕の幼馴染で
僕の好きな人で
つい昨日
ヤキモチしてしまった人だから…。



声をした方を向くと
丁度屋上の入口付近に仁王立ちで経っていました。
そして


「で、お昼休みに
男二人で何話していたわけ?」



そういって
僕たちの前に
首を傾げながら
歩いてくるAを
僕はただ茫然とみるしかないわけで…。



っていうか
心臓がドキドキいってて
自分でもうるさいです。
そんな僕の心の中を読み取ってか



「Aっち
いつからそこに…?」


僕の方をちらりと見ながら
黄瀬くんがAに尋ねました。



「ほんのさっきだよ
屋上の扉をあけようとしたら
珍しくテツヤの大声が聞こえて
どうしたんだろ?って思って
扉を開けたら
テツヤが『だってAは…』って
言ってたのは聞いたよ」




そういって
首をかしげるA。




「…つまりは
僕が
『簡単に言わないでください』
って言ったところからですか?」



僕が恐る恐る尋ねると



「そうそう」



と首を縦に振って
Aは肯定の意を
表しました。



「…ほっ…」



と僕が
安堵の溜息をついたのもつかの間



「で
結局
私がなんだって?」




とAは
僕に詰め寄ってきました。



「えっと…あの…」













黒子テツヤ。




いきなりの試練です。



さて
いったいどうやって
誤魔化しましょうか?

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒子テツヤ , 帝光中   
作品ジャンル:恋愛
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うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - りゃいむさん» 返信めっちゃ遅れてすみません><お久しぶりです!!はい、頑張りましょう!!ありがとうございます!がんばります!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - サラ男。さん» 黄瀬君の扱いが酷いのは愛ゆえだよね←最近、うちわ、黄瀬くん好き! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 恋雪ゐねこさん» 返信遅れてごめん><それそれ!!っていうか三期始まったよね!!エンディングマジやばい// (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うちわ | 作成日時:2014年2月24日 18時

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