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二十四話 ページ26
















嵐のように去って行った虹村先輩を見送り
“じゃあ、昼にすっか!”
“マジッスか?俺、ちょっと、食休憩ッスわ…”
“え〜、黄瀬ちん食べないの〜?じゃあ、俺が黄瀬ちんの弁当食べる〜”
“うわぁ〜、誰も食べないとは一言もいってないッスよ!”
もうすでに場は、お昼モード。
“まったく…、騒がしいのだよ”
といいつつ緑間君は自分のスポーツバックからお弁当を取り出して
他のみんなも同じように弁当を広げました。
それに習い、僕が来る途中でコンビニで買った弁当を広げていると
“あれ?黒子っち、コンビニ弁当ッスか?”
黄瀬君がお腹を軽く撫でながら僕を不思議そうに見てきて
“黒子っちが、コンビニって珍しいッスね?”
そう尋ねてきました。
わけを話そうと僕が口を開きかけると



「はい!」



と目の前に差し出されたもので視野が遮られました。




「はい、テツヤにはこれ」



Aが差し出してきたのは、僕がいつも使っている弁当箱で…
なぜ、Aが持っているのだろう?という疑問が湧くところですが…



「開けてみて?」



とどこか楽しげにいうAに促されて中を開けてみました。



「え…?」

「どう?Aちゃん特製テツヤ弁当!」



Aはどこか得意げに僕を見ました。



「実は昨日、びっくりさせようと思って、テツヤのお母さんに弁当借りたんだよ」



そういえば、今朝は、
“ごめん、弁当作るの間に合わないから、コンビニで何か買って”
と言われて…
それでコンビニで買ってきたんですが…。



「めっちゃ美味しそうじゃないッスか!
ってうか、すごい、キャラ弁?
これ、黒子っち?これは、バスケットボール!?凝ってるッスね!!」



僕の弁当箱を覗き込んで、黄瀬君大興奮。



「俺のは〜?」



羨ましそうに僕の弁当を見てくる紫原君に



「ごめんね、紫原君
これ、テツヤにしか作って来てないんだ…」



と困ったように首を傾げました。
対する僕は、この言葉を聞いて、思わず俯きました。



「って、テツヤ、どうしたの?」



そして、さらに片手で僕は顔を覆いました。
“いや、ちょっと、うれしくて…”
ちょっと今Aに顔を見られるわけにはいきません。



「そっか、喜んでもらえてうれしいよ」



絶対、今、僕の顔今までにないくらいにやけてます。



正直、サンドイッチとレモンのはちみつ漬けでお腹いっぱいだったんですが
これは、残さず食べますよ、絶対に。
そして誰にもあげません。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒子テツヤ , 帝光中   
作品ジャンル:恋愛
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うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - りゃいむさん» 返信めっちゃ遅れてすみません><お久しぶりです!!はい、頑張りましょう!!ありがとうございます!がんばります!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - サラ男。さん» 黄瀬君の扱いが酷いのは愛ゆえだよね←最近、うちわ、黄瀬くん好き! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 恋雪ゐねこさん» 返信遅れてごめん><それそれ!!っていうか三期始まったよね!!エンディングマジやばい// (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うちわ | 作成日時:2014年2月24日 18時

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