彼にとっての友情 __iduki__ 10 ページ41
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___桃井side
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あの後 Aは病院に運ばれた。
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幸い 命に別状はなく、
頭を切ったのと、足を捻挫しただけで済んでいたらしい。
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黄「……っ」
高「…」
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_____空気が、重い。
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まだ目を覚ましていないAを見て、痛いほど思い知らされる。
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Aに頼りすぎだったこと。
Aを守れなかったこと。
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桃「………ッ」
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堪えていた涙を 我慢する事もできなくなった私は
ただただ 泣くことしかできなかった。
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_____黒子side
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黒「…」
伊「…」
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高尾くん達にAさんの付き添いをお願いし、
僕は伊月さんと話すために残った。
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黒「…伊月さん」
伊「…ん?」
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冷静そうに見えて 本当は僕だって伊月さんに対しての怒りがある、
でも、今はそんな事気にしていたら拉致があかない。
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黒「…自分を守る事は時には大切な事だと思います。
でも、これは間違ってます。
一人になりたくないのは僕だって同じです。
僕だって 自分を守るために、 赤司くんの期待に応えられるように、ずっと本当の気持ちを無視して 言う事を聞いていました。
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…Aさんに、助けてもらうまでは。」
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伊「…」
黒「最初は僕だって、Aさんはただ綺麗事を言ってるようにしか見えませんでした。本当に、大嫌いでしたよ。
……でも今じゃ、僕を助けてくれた恩人なんです。
……大切な存在、なんですよ。
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僕に、本当の友情を教えてくれたんです。」
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伊「…友情、」
黒「…はい。今の伊月さんと赤司くん達は、
本当の友情じゃありません。
…そろそろきづいてくださいよ。
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…本当は、自分でも分かってるんですよね?
こんな事するべきじゃない って。」
伊「…ッ」
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黒「あなたは、 友情 を理解してません。
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……今のあなたは、自分に嘘ばかりついて 逃げてるだけです。」
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そう言ったあと、伊月さんの顔を確認せずに、僕もAさんがいる病院へと急いだ。
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レイ - 夢主が高尾君の親と話すところが本当に無茶だなと思いました。 伊月君のことも階段から落とされたのに、許してしまうところに夢主はとても優しいんだなと思いました。 (2018年4月4日 22時) (レス) id: ee071c10a8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 高尾くん編が最高すぎました。最初のお見舞いの時と、最後に名前呼ぶのがもう。さすがって思いましたよ^ ^ (2017年8月16日 0時) (レス) id: 3453689753 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール - 今回鳥の目コンビだ!! (2017年7月1日 22時) (レス) id: 888fb26f3a (このIDを非表示/違反報告)
ルナミー - 面白いです!どんなペースでも構いませんので頑張ってください!応援してます (2017年4月4日 23時) (レス) id: f755288cab (このIDを非表示/違反報告)
白夜零(プロフ) - 更新、自分のペースで頑張ってください!続編楽しみにしてます!待ってますっ! (2017年3月27日 13時) (レス) id: e647c3eaeb (このIDを非表示/違反報告)
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