そして彼に惹かれていった

惹かれる＿19 ページ20

「次はホソク、お前だぁ！」


仕掛ける方は楽しいな

お前らも、こんな感じだったのか

勢いよく抱きついて、それから手を繋いでステージ中央へ

さて、次はどうしてやろうか

あれ、でもホソクめっちゃ笑顔

頬はピンク色だけどな

半分緊張半分嬉しいみたいな？

何それ可愛い


「ホソクー」

「ゼルヒョンー」


どちらも語尾に音符がつきそうだ

正面から見て横向きで向き合って名前を呼びあう


「ゼルヒョン、僕もぎゅーしたいです！」

「んんんっ、かわいい」


来い、と腕を広げると、小走りで入ってきた

ホソクも俺より高いな

でも可愛い

なんだろ、ホソクめっちゃ可愛い


「ホソク、お前は合格だ！」

「ありがとうございまーす！」


笑顔で走り去っていくホソク

あれ、今気づいた

耳真っ赤だな

緊張隠すのうまくない？

気を取り直して次


「グクー、おいで」


蔓延の笑みで手招き

グク、お前地味に高いんだよまったく

ただし可愛い


「来い」


ステージ中央で腕を広げて待つ

今回も横向きな

グクは俺に指示をした

するのはいい、内容が今回の原因なのだ

だから俺も、と思ってね

抱き着いてきたグクを抱きしめ返す

顔をあげて見つめあう


「呼んで、俺のこと」

「…ゼル、ヒョン」

「よく出来たな。じゃあ次」

「え」

「俺のこと、大好きって言って」

「え」


さっきからえ、しか言ってない

真っ赤になって固まったグク

やっぱり人見知りだからまだ恥ずかしいか？

でもarmyには愛嬌ちゃんとやるよな？

俺だけずるい


「大好きです、ゼルヒョン」


なんて思っているから不意をつかれるんだ

押しが弱いのが悪いんだ

雄のような顔でこちらを見てそう言ってのけたグク

なんか悔しい

ここからヒートアップしていく

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