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「おっはよー梨花ちゃん」
「あ、おはよー高尾くん!」
今日の魚座は3位で、なかなかの良運。お姉ちゃんに書いてもらった手紙、ラッキーアイテムもばっちり持ってるから、安心だ。
気分が良く、鼻歌を歌いながら準備をしていると、高尾くんから差し出されたものがあった。
「ん?なにこれ」
「んー?なーんだ」
ただの白い紙のようだけど……よく分からない。試しに見てみようと、その紙を手に取ろうとするが、高尾くんによって阻まれてしまった。
「え、なんで!」
「ちゃんと答えられるまであげなーい」
「気になるじゃん!ねー!もー!」
「えーしょーがないなぁ。梨花ちゃん可愛いから許しちゃお」
私が駄々をこねると、思いの外早く彼は紙を手放した。手に入れた紙の折り目を開くと、そこには、高尾くんの字が、ううん、メッセージが書かれていた。
「これって……」
「今日の魚座のラッキーアイテムは手紙っしょ?だから俺も書いてきたんだー。まあ、梨花ちゃんのことだし?もう持ってるかもしんねえけど。でも二つ持ってたら運気も2倍じゃね?ってことで、受け取ってくんね?」
ちょっとおふざけが入りつつも優しさが込められた彼の文章は、とても温かかった。
「……ありがとう!大事にするね!」
ちょっとだけ、揺れちゃったのは、私だけの秘密。
というようなことがあったから、お姉ちゃんに話そうと思って部屋に行くと、お姉ちゃんも手紙を持っていた。話によると、真ちゃんから貰ったらしい。
ほんの少しだけ羨ましい気もしたけど、お姉ちゃんと真ちゃんの仲がちょっと深まってるようで、嬉しくもあった。そして私は、自室に戻ってからすぐに高尾くんに電話をかけた。
「高尾くん!真ちゃんが!」
『Aちゃんに毎日ラッキーアイテム渡してんでしょ?』
どうやら高尾くんも真ちゃんの情報を手に入れたらしい。
「そう!絶対お姉ちゃんのこと好きだって!」
『だよな?真ちゃん、なんであんなに鈍感なんだよ、マジおかしいって』
「ていうかお姉ちゃんも緑間くんの好意に気づいてないし!」
『早くくっつけよ!』
「ほんとそれ!」
高尾くんと以心伝心して、ポンポンと会話が進んでいく。それがなんだか心地よくて、時間を忘れていた自分がいたのだった。
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ゆう(プロフ) - めちゃくちゃ大好きな作品です…、嫌い者同士がいつの間にかお互いを意識し出すという私の性癖にぶっ刺さりの作品でした…。終わってしまったのが悲しいぐらい作者さんの緑間が大好きでした。素敵な作品をありがとうございました (11月9日 8時) (レス) id: da835a1297 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - 緑間よ、早よ告れ。そして鈍感にも程があるぞ。 (2022年6月11日 15時) (レス) @page35 id: a070048203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷよぷよぷよん♪ | 作成日時:2022年5月25日 11時