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でも、やはり思春期。中学2年生ごろになると、ちょっとずつ、再び恋に興味を持ち始めた。
私が好きになったのは、同じバレー部のレギュラー、鈴木くんだった。少し強引な部分はあったけど、優しい部分もあったし、よくマネージャーを励ましてくれたから、そこに惹かれてしまったんだと思う……。
でも、私は薄々勘づいていた。梨花も彼のことが、好きだということに。
だけど、今まで、ずっと梨花に譲ってきた。今回は渡したくない。そんな気持ちが生まれて、私は梨花に好きな人をカミングアウトした。
その時の梨花の顔は、いまでも覚えている。複雑な顔だった。でも、すぐに「応援するね！」と笑顔になった。何もかも、覚えている……。
今まで好きな人は出来たけど、告白したことはなかった。だけど、今回はしっかり想いを伝えよう、そう決意していた。でも、やっぱり怖かったから、
おは朝占いで魚座が一位の時に告白しようって、決めた。
一位の日なら、きっとうまくいく。そう思っていた。
『今日のおは朝占い！一位は魚座のあなた！想い人と結ばれるかも？ラッキーアイテムは、ピンクのヘアゴム！』
その日、私と梨花はピンクのヘアゴムで髪をまとめて登校した。そして、私は休み時間に鈴木くんを呼び出した。
「急に呼び出してどうしたのー？」
「あの……言いたいことがあって」
「なになに？」
「あのね、私……鈴木くんのことが、好きです。だから、もしよければ、付き合って、ほしいです……」
とんでもなく胸の鼓動が早くなって、心臓が飛び出そうだった。身体も熱くなって、どうにかなってしまいそうだった。
だけど、その答えは私のそんな心臓を抉るものだった。
「あー、ごめん。俺、君じゃなくて、梨花ちゃんの方が好きなんだ。だから、無理！君は無理！」
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作者名：ぷよぷよぷよん♪ | 作成日時：2022年5月10日 16時
