episode 20 ページ21
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「日向テメェ！ 勝手にうろちょろしてんじゃねぇぞ！ あれだけ先輩達にも言われ、」
「ちょ、ちょっと待って影山君……！」
「あ？ ンだよ」
普段、試合で日向君がミスをした時のように怒鳴る影山君を抑えた。すると影山君は眉間に皺を寄せて不満そうな表情を浮かべる。
私は地面に膝を付けて日向君となるべく同じくらいの視線になるようにしゃがんだ。その肝心の日向君は膝の間に自身の顔を埋めて依然として震えている。きっと何かあったに違いない。
じゃなきゃ、こんな怯え方しないはずだ。
「日向君、大丈夫？ 皆心配してるからとりあえず一度民宿に戻ろ？ 立てる？」
なるべく優しく問いかけながら震える日向君の落ち着かせるように背を撫でる。その甲斐あってか、日向君がそっと膝に埋めていた顔を上げてようやく私達を見た。
顔面蒼白、という言葉がお似合いなくらい日向君の顔には血の気がない。その尋常じゃない顔色を見て、影山君は「ダイジョウブカ…？」と、し慣れない心配をする。日向君は徐々に両目に溢れんばかりの涙をためていく。そしてついに零れた涙が頬を伝った瞬間、「うわあああん!!」と盛大に泣きじゃくりながら私と影山君に飛びついた。
影山君と顔を見合わせ、「どうしよう」「とりあえず連れて行くぞ」「それしかないよね」「道案内は任せた」という会話をして私達は立ち上がる。腰が抜けている日向君は影山君がおんぶしているので、民宿までの帰り道は私が当てないといけない。
でも今日も無事に日向君を見つけることが出来たので、何となく民宿までも帰れるだろうなという確信はあった。
「……こっちかな」
「分かった」
「ゔ……ぐずっ、ヒッ、ク…」
「お前も男なんだからベソベソ泣いてんじゃねぇ！」
影山君がそう言っても、日向君はしゃっくりを上げながら鼻を啜るだけで何も喋らない。ただひたすら影山君のジャージを握り締めて彼の背中でじっと大人しく背負われていた。……早く皆の所に帰ろう。
──こうして見事、日向君と合流できた私達は皆が待っているであろう民宿へと進み出した。
「あー！ 来た……！ 帰ってきたぞォ！」
民宿の近くまで行くと、玄関の前で何人か集団が落ち着かない様子でうろうろとしており、その内の一人である菅原さんが今にも泣きそうな顔で、そう叫んだ。途端、玄関から何人もの人達が現れる。……皆、私達が帰るのを玄関で待っていてくれてたみたい。
見慣れた先輩達の姿に、私もようやく安心することができた。
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スピカ - 私もハイキューサーチに行っても見れませんでした…どうすれば見れますかね？ (4月19日 13時) (
レス) id: 75e3caad72 (このIDを非表示/違反報告)
白楊(プロフ) - ハイキューサーチに行っても見れませんどうすればいいですか？ (3月10日 22時) (レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - フェルマーさん» ありがとうございます！ (2021年6月26日 10時) (レス) id: e4b21374ad (このIDを非表示/違反報告)
フェルマー - えむさん» 作者様じゃないですが、HQ★searchと検索して1番上に出てくるランク集を選択します。そこでまたHQ★searchを選択しallを押します。すると240件くらい出てきます。そこで「嘘吐き女の、」というタイトルをクリックすると読めますよ！分かりにくくて申し訳ありません、 (2021年6月25日 19時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - コメント失礼します！調べても出てこないのですがなんと調べたら出てきますでしょうか？？ (2021年6月24日 20時) (レス) id: e4b21374ad (このIDを非表示/違反報告)
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