悲劇 〜２〜 ページ3
それから、当日の日曜日。
リゼ「金木さんは、高槻作品で何が一番お好きですか？」
金木「やっぱり、デビュー作かな…」
リゼ「過激さの中に繊細さがあるというか…」
金木「そ、そうなんです！あの文章力でデビュー当時は十代だなんて…グッ、ゲホッゲホッ…」
喉に詰まった。
恥ずかしい。死にたい。←
リゼ「大丈夫ですか？」
金木「だ、大丈夫です…っ！////」
屈んだ時にリゼさんの…む、胸が…
金木「あぁ、いや…えーっと、その…リゼさんって草食なんですね…？」
リゼ「あっ……実は、その…ダイエットを…すみません、ちょっとお手洗いに…」
……女の子だ……
リゼさんの頼んだとのを見てみると、サンドイッチを一口しか食べていなかった。
リゼ「今日は、ありがとうございました」
金木「こちらこそ！…た、楽しかったです！」
リゼ「……実は私、最近事件のあった場所ほ近く住んでいて…」
金木「あ……喰種の…」
リゼ「私、そうゆうのすごく苦手で…思い出すと、今も震えが止まらなくて…」
金木「大丈夫、安心してください。僕がちゃんと送りますから」
＿＿＿＿
金木「えぇ、そうしたらヒデが…俺と小説どっちが大事なんだって…」
リゼ「ふふっ、面白い人なんですね」
金木「えぇ」
リゼ「本を好きになるきっかけとかあったんですか？」
金木「父が残した本が家にたくさんあって…」
リゼ「まぁ…」
金木「心つく前に父を亡くしてるんです。その父の残した本が好きで…母が働きに出ている間はずっと、本を読んで過ごしていたんです。母を亡くしてからは…って、この話ヒデにしかしたことないのに…」
リゼ「そうなんですね…あっ、こっちです」
＿＿＿＿
リゼ「もう、すぐそこですから…」
言うなら、今しかない。
漢を見せろ！僕！！←
金木「リゼさん！あの…もしよかったら…また会ってもらえませんか！」
リゼ「私たちって、読書の傾向も似ているし、年齢も同じだし…共通点多いですよね。……金木さん、本当は私…気づいていたんです。貴方が私を見ていてくれたこと…」
金木「えっ、じゃあ…リゼさんも……」
リゼ「えぇ、私も…貴方の事が……“スキ”」
直後、左肩に激痛が走った。
リゼ「あー…美味しい……っ！金木さん、私…読書より好きな事があるの。それはね？逃げ惑う人の内臓をぜーんぶ引きずり出しちゃうこと！あぁ。素敵よっ…その表情…もっと私をゾクゾクさせてぇっ！！」
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作者名：らる@盃 | 作成日時：2018年8月18日 18時
