〜８〜 ページ19
私は金木さんの写真を撮った後、金木さんと四方さんの間の席が空いてたからそこに座った。
ウタさんに、行かないで〜なんて言われたけど無視してきた。←
イトリ「衰弱死…妊娠する可能性自体相当低いんだけどね…でも、極稀に生まれてくることもある。喰種と人間のハーフとして」
金木「喰種と人間のハーフ…」
イトリ「ハーフの喰種は、純血の喰種よりもずっと優れている。そしてそいつの赫眼は…片方だけなんだって。ま、都市伝説レベルの話なんだけどさ…」
金木「隻眼の喰種……あ、あの…」
イトリ「ん？何々？なんでも聞いてよ〜」
金木「リゼさん…神代リゼさんについて…何か知りませんか？」
貴女「…っ…」
少し、胸がちくっとした。
リゼさんには小さい頃よく遊んでもらっていて、死んでしまったと聞かされた時はものすごくショックだったし…
でも今私は金木さんが大好きだし…
なんだか、感情って難しいね
四方「……」
イトリ「ほーほー…なんでまた？」
金木「僕がこんな体になったのは、全ては彼女と出会ったことがきっかけですし…」
イトリ「うんうん」
金木「なのに、僕は彼女のこと何も知らない…」
イトリ「なるほどね…リゼか…。トラブルメーカーの謎めいた死…たしかにここ数ヶ月はその話題で持ちきりだったのよね〜」
金木「謎めいた死って…あれは事故で…ッ！」
イトリ「あらー？君はあれが本当にただの事故だと思っておるのかね？金木研くん？」
四方「イトリ。」
イトリ「あの日さ〜？事故現場のビルの上に立つ人影をさ〜？見たっていう噂があったりなかったり…」
金木「じゃ、じゃあ…あれは偶然じゃなくて…」
イトリ「誰かがリゼを殺した…とかね？」
貴女「…ッ！！」
私は思わず耳を塞いだ。
四方「…！イトリ！！」
イトリ「なぁ〜んてね！単なる噂よ！ウ・ワ・サ！」
金木さんが難しい顔をしていた。
…まだ少しリゼさんが好き…とかそーゆーのじゃないよね
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作者名：らる@盃 | 作成日時：2018年8月18日 18時
